あなたの知らない大学が、日本にはたくさんある

大学入試の問題集を解いていると、(◯◯大)という表記をよく見かけます。これは、その大学で実際に出題された問題ということを示しています。入試を突破できる学力を身につけるには、実際の大学入試問題を数多く解いて鍛えていくのが近道なので、大学受験生は日々多くの入試問題と向き合い、受験勉強に励むことになります。

その際、「この大学はどんな学校で、どのぐらいのレベルなんだろう?」ということが気になったことがある人はいませんか? 実際のところ、自分の志望校や地域の大学、あるいは有名大学以外となると、知らない大学のほうが多いものです。そこで今回は、意外とレベルが高い大学や、あまり知られていないけれども特色のある大学を中心に取り上げてみます。

 

・南山大

まずは、中京圏の難関大学です。特に英語や地理歴史・公民の問題集でよく見かけるのが南山大学。ちょっと難しめの問題を出すのが特徴の大学で、「なんざん」と読みます。偏差値ランキングを見てみると、いわゆるMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)や関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)といった有名大学と同ランクに位置づけられる難関大学ですが、名古屋にある大学なので中京圏以外の受験生にはあまりなじみがないようです。人文・外国語・法など文系の学部に加え、理工学部も備える総合大学で、中京圏では唯一のカトリック系大学でもあります。

 

・杏林大

次は、やはり問題がやや難しいとされる杏林大学を取り上げます。大学名は『きょうりん』と読みます。東京の三鷹市と八王子市にキャンパスを構える大学で、医科大学として建学されました。医学部のほか,看護・医療技術を学ぶ保健学部,さらに外国語学部・総合政策学部も開設しています。なお、八王子キャンパスにある保健・外国語・総合政策学部および大学院は2016年に三鷹キャンパス近くに新設される井の頭キャンパスに移転予定です。

 

・大和大

そして、まだあまり知られていないものの要注目なのが大和大学です。「そんな大学あったの?」と思う人も多いと思われますが、この大和大学(やまとだいがく)は2014年、大阪府吹田市に開校した新しい大学です。母体は、関西有数の超難関中高一貫校として知られる西大和学園です。教育・保健医療の2学部に加え、2016年4月からは政治経済学部も開設される予定で、すでに政治経済学部は河合塾の偏差値ランキングで57.5と、関西の私立大では同志社大に次ぐ位置にランクされています。まさに、今注目のニューフェイスです。