ノートの使い方ひとつで、学力も先生の評価も変わる!

みなさんは、授業中に板書された内容を写したり、あるいは家庭学習で問題を解いたりするためにノートを日々使っていることと思います。ノートのとり方、まとめ方は人それぞれですが、『字が丁寧か』とか『カラフルにまとめられているか』などといった見た目を気にしている人が多いのではないでしょうか。

しかし、ノートの使い方については、見た目のきれいさ以上に気をつけてほしいことがあります。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、学力が向上しますし、先生からの評価を上げることもできるのです。

 

そこで今回は、少し考え方を変えるだけで劇的な変化が体験できるノートまとめ術をご紹介します。

 

ノートは『目的』ではなく『手段』

まず考えてほしいことは、「ノートは何のためにとるのか?」ということです。

残念ながら、授業中にノートをとることが『目的』になってしまっている人が非常に多いのが現実です。先生が黒板やホワイトボードに書いたことを、何も考えずただ写すだけ。書くことに一生懸命で、先生の話は耳に入らず、ノートさえとれば授業を受けた気になっているけれども、授業の内容は覚えていない…… そんな状態になってしまっていませんか?

 

ノートをとるのが授業の目的ではありません。目的は、あくまで授業の内容を理解することです。ノートは、それを助ける『手段』、そして授業をきちんと受けたという『証拠書類』にすぎません。

 

多くの人は、この点を理解していないため、ただ写すだけ、あるいは見た目を工夫するだけになってしまうのです。

 

ノートのとり方を変えるだけで差がつく!

しかし、逆の発想をすれば、ノートのとり方を変えるだけでライバルに差をつけることができるのです。

 

重視すべきは、あくまで先生が講義する話の内容です。後で読み直したときに、先生の話がストーリーとして再現できるようなノートをつくりましょう。特に、書いた内容がただの文字の羅列ではなく、授業の内容が整理され、理解が深まるような出来になっていることが望ましいといえます。

 

そこで気をつけたいポイントを2点ご紹介します。

 

ポイント① 授業の構造がわかるように

学校の先生は、何も考えずに授業をしているわけではありません。必ず、大まかな授業の構想を立ててから授業を行っています。「今日はここからここまでを理解してもらおう。そのためにはこの説明が必要だな」といった具合です。それをつかめば、先生の話を理解しやすくなり、授業の理解も深まります。

 

そこで、授業の大まかな構造がわかるような工夫をしましょう。具体的には、とったノートをいくつかに区切り、授業内の大まかなテーマを①◯◯、②△△、…… とナンバリングしてみることです。このとき、ノートの左(縦書きの場合は上)に線を引いて余白を確保しておくと、ナンバリングしやすくなります。こうすることで、授業の大まかな構造をつかみやすくなり、理解が深まります。

 

ポイント② 疑問点をどんどん書き込む

もうひとつのポイントは、授業中、あるいは復習時に浮かんだ疑問点をノートに書き込むことです。そのために、今度はノートの右、あるいは大きな項目が終わった後に余白を設け、疑問点を書き込めるようにしておきましょう。そして、疑問点を書き込んだノートをそのまま持って先生に質問しに行くのです。こうすれば、先生もどこがわからないのか一見してすぐに把握でき、疑問点の解決がスムーズに進みます。そして、生徒が授業の内容を理解しようと努力していることがわかるので、先生からの好感度もアップします。

 

いかがでしょうか? いずれもすぐに取り組める内容だと思います。ぜひ、普段の授業で実行してみてください!