推薦・AO入試や医療系で必須の面接試験

大学・短大・専門学校入試の中でも、推薦・AO入試や医療系の学校の受験する際に実施されることが多いのが面接試験です。

 

面接試験では、受験生の人物面、意欲や人間性、コミュニケーション能力などを学校側が直接確認し、合否の判断材料にします。特に推薦・AO入試や医療系の学校の入試では受験生の人物面が重視されるため、面接試験への対策は合格を目指す上で避けて通れません。

 

面接試験の対策が難しい理由

しかし、面接は非常に対策しにくい試験でもあります。その原因の一つは、試験内容が公開されないことにあります。

 

各教科や小論文などの試験は、いずれもペーパーテストなので、出題された問題が目に見える形で残り、ほとんどの場合、後に何らかの形で公開されます。いわゆる「過去問」です。そのため受験生は、過去問を見て出題傾向を探ることができます。

 

一方、面接試験はペーパーテストではないので試験内容が形に残りません。もちろん、面接を行う試験官は受験生の発言内容を記録していますが、個人情報なので公開されることはありません。そのため、面接試験の内容をつかむことが難しく、対策が立てにくくなっているのです。

 

質問内容をあらかじめ知る方法

しかし、面接試験で聞かれる内容を知るヒントはきちんと存在します。そのヒントを以下にご紹介します。

 

①アドミッション・ポリシー

現在ではほとんどの学校が、募集要項やホームページで、アドミッション・ポリシーを公開しています。アドミッション・ポリシーには、学校側が求める人物像が詳しく書かれていて、学校側はこれに沿って受験生にさまざまな質問をします。つまり、アドミッション・ポリシーを読めば、学校側が受験生に何を求めているかがだいたいわかるというわけです。まずは志望校のアドミッション・ポリシーを熟読し、質問されそうな内容を想定してみましょう。

 

②志望理由書

ほとんどの場合、出願時には志望理由書を提出します。この志望理由書は、面接官が受験生のことを知る貴重な材料です。しかし、書類だけでは受験生のことを十分に把握できないので、面接では必ずといっていいほど志望理由書に基づいた質問をされます。志望理由書は受験生が自分で書くわけですから、志望理由書に関する質問は事前に想定することができます。

 

そこで、志望理由書は必ず出願前に控えをとっておきましょう。そして、志望理由書に基づいた質問を自分で考えておきましょう。あるいは、先生や友達に志望理由書を見せ、自分に対する質問を考えてもらうのも効果的です。

 

③データベースを活用

学校によっては、受験産業などが提供しているデータベースを利用している場合もあります。このデータベースには、志望校を過去に受験した人が記入した、面接試験の形式や質問内容、あるいは後輩へのアドバイスなどが登録されています。これは、面接の過去問がわかる貴重な材料です。受験前には、志望校の面接についての情報がないか、学校の担任や進路担当の先生に確認してみましょう。

 

入試で面接試験がある人は、ぜひこうした方法を参考にしてみてください!