理系は、学校選びがその後の人生を大きく変える!

理系の受験生は、文系に比べ進学先の大学によって人生が大きく変わる可能性が高いといえます。専門分野を深く掘り下げて研究し、大学院へ進学する割合も高い理系は、その入口となる大学選びで自分の人生が全く違うものになることもあります。

 

たとえば、同じ工学部系でも、機械・電気・情報技術・化学・建築・土木など、学科やコースによって学ぶ内容は全く違います。よく考えずに偏差値や入りやすさだけで進学先を選び、入学後に「大学の勉強に全然興味がわかない」と悩むような事態を防ぐためにも、志望校選びは真剣に取り組みたいところです。

 

高1・高2から『時間』をかけて大学選びをしよう

理系の進学先選びは、しっかりと時間をかけ、長期的な視野に立って行うべきです。先に述べたように、理系は大学院に進む可能性が高いのが特徴です。大学院に進んで研究を続けたいと思える分野、そして学び続けられる環境を見極めることが重要です。そのために、大学や研究分野について調べる十分な時間が必要なのです。

しかし、高3になってからの1年間は、もちろん受験勉強に取り組む時間です。志望校選びに使える時間を確保するのはなかなか難しいでしょう。また、高3になってから志望校選びをするのでは、それだけ受験勉強のスタートも遅くなってしまいます。

そこで、志望校選びについては高1・高2の間に取り組んでおくべきです。自分が興味を持てる研究分野はどれか、それが学べる大学はどこか、『螢雪時代』などの受験雑誌、あるいは大学のホームページなどを材料にして調べていきましょう。このとき、ただ見て終わりにするのではなく、メモをとる、あるいは印刷してファイリングするなどして形に残し、さらに情報を整理していくことが重要です。多数の大学を調べていくと、どうしても情報量が多くなるので、調べたことを整理して、大学比較を行うなどの工夫をしましょう。

 

大学を深く知るには『行動力』も必要!

大学選びには、『行動力』も欠かせません。いくらホームページでの情報提供が充実してきているといっても、ホームページを見るだけでは分からないこともたくさんあります。特に、理系の場合は研究施設などの環境も大学選びの重要なポイントになります。自分で大学に足を運び、環境について自分の目で確かめることが大切です。

 

特に利用したいのが夏休みや連休です。まとまった時間がとれる夏休みや連休は、遠方の学校で行われるオープンキャンパスに参加する絶好のチャンスです。参加できるオープンキャンパスには積極的に参加し、多数の大学を自分の目で見比べることで、志望校が決定しやすくなるでしょう。