大学の教科書を読んでみよう

志望大学や専攻したい分野が決まっている受験生の中には、大学でどんなことを学べるのか関心がある人もいることでしょう。また、推薦・AO入試で受験しようと思っている場合は、志望学部・学科で学べる内容について詳しく調べておく必要があります。

 

このような人におすすめなのが、大学の教科書を読んでみることです。

 

難しそう? でもチャレンジする価値はある

大学の教科書は、何やら難しそうだと敬遠してしまう人もいるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。志望校の入試に合格して入学すれば、すぐに大学での学びが始まります。大学で学ぶのは、そんなに遠い将来のことではないのです。確かに、いきなり高度な理論を学ぶのは難しいでしょうが、大学1~2年生向けの内容については、高校生でも理解できることもあるはずです。そして何より、学びたいから大学に行くということを考えれば、早めにその内容にチャレンジするのは決して悪いことではありません。特に、志望校で学ぶ意欲が問われる推薦・AO入試の場合はなおさらです。

 

シラバスや教官から教科書を探す

そこで、まず志望校のカリキュラムを調べて、授業で使われている教科書を調べてみましょう。その上で、大学1~2年生に学ぶ科目や、教養教育科目の教科書を読んでみるのがおすすめです。

 

授業のカリキュラムは、大学のホームページや大学案内に載っていることが多いので調べてみましょう。また、大学のホームページでシラバス(各授業の内容などを学生向けに説明したもの)が公開されている場合には、これを確認することで、担当教官や、どの教科書を使っているか調べることができます。

 

もしシラバスが確認できない場合は、学部・学科の教官一覧から探す手があります。大学の授業では、教官が自分で書いた本を教科書にしている場合が多いので、担当教官がわかれば教科書を探すヒントになります。特に、推薦・AO入試を狙っている人は、自分が専攻したい分野の担当教官が書いている本をぜひチェックしておきたいところです。

 

大学の教科書はどこで手に入る?

さて、調べた教科書はどこに行けば見つかるのでしょうか。

 

まず、大学内で入手するという方法があります。大学内の生協などにある書店には、当然、大学内で開講される授業の教科書は一通りそろっているので、売り切れていなければ見つかるはずです。また、資格試験を目指す人が多い学部・学科については、試験対策の参考書も売っていることが多いので、大学見学のついでに生協に寄って、目を通してみるのもいいでしょう。

 

また、書名や著者名がわかれば、図書館で探すこともできます。大学内の図書館にはたいてい置いてあるはずですし、それ以外でも大きな図書館には置いてある可能性が高いです。

 

そして意外な方法としては、大学近くの古本屋に行くという手もあります。ほとんどの学生は、不要になった教科書をさっさと処分してしまいます。そして、その行先はたいてい大学近くの古本屋です。そのため、大学近くの古本屋には大学の教科書を専門に扱うコーナーがあることが多いのです。教科書になるような本はあまり改訂されないので、古本でもそのまま大学の授業で使えたりします。大学を見学した後に古本屋巡り、というのも面白いかもしれませんね。