問題を解くときに陥りやすい失敗とは?

「毎日たくさん勉強しているのに、なかなか点数が伸びない」という人がいます。コツコツ勉強して、知識はそれなりに身についてきているにもかかわらず、テストでは点数がとれないという困った状態です。

その原因は、勉強そのものではなく、問題の解き方にあるかもしれません。今回は、問題を解くときに陥りやすい失敗についてまとめてみました。自分にあてはまるところはないか、振り返ってみましょう。

 

計算ミスを招く習慣とは?

算数・数学などの計算が必要な問題では、常に計算ミスに気をつけなければなりません。しかし、普段のちょっとした習慣が計算ミスを招いていることがあります。

たとえば、問題用紙の狭い余白を無理に使って計算するのは、プラスマイナスを見逃したり、印字されている問題文と計算結果が重なって読めなくなったり、どんな順番で計算したか分からなくなったりといったミスを招くおそれがあります。計算はできるだけ広い余白を使い、書くときも余白の左から、あるいは上から順に書くようにして、計算の順序が分かるようにしておきましょう。

また、意外と多いのが『0』と『6』の見間違いです。丁寧に書いておけば見間違えることはまずないでしょうが、計算するときの字が雑な人の中にはこの2文字がいつの間にか見分けがつかなくなってしまっている人がいます。急いでいるときにはついつい計算の字が雑になりがちですが、そのような習慣がついていると、定期テストや入試といった大事な場面でミスを連発してしまい、泣きを見ることになりかねません。普段から意識して直すようにしましょう。

 

問題文、きちんと読んでいますか?

もう一つ注意しなければならないのは、問題文の読み取りです。

問題文の中には、問題を解く上でのヒントや、解答にあたって注意しなければならない条件がちりばめられているので、問題文をきちんと読むことは重要なことです。特に入試問題や模試の問題では、思考力を試すため、問題文を長くし、多数の条件を読み取らせるのが一般的です。

しかし実際には、問題文を読むのを嫌がり、『ぱっと見で』『何となく』解いてしまう人がしばしば見られます。中には、平然と「問題文を読まない主義だから」と言ってのける人もいたりします。これでは、解けるはずの問題も正解できません。

問題文を早く正確に読み取るためには、ヒントになりそうな数字や条件などを見つけたら丸で囲んだり、線を引いたりしていくのが有効です。そして、解いているときも問題文を読み直し、見落としがないか確かめるようにしましょう。