公立トップ校合格を実現するためには?

中学受験をせず、高校までオール公立で難関大を目指す子どもにとって、重大な関門になるのが公立高校の入試です。特に、東大・京大クラスの難関大に多数の合格者を出すトップ校に合格しようと思うと、相当の努力が求められます。しかも、中3になってからやればいいというものではなく、中1、あるいは小学生のうちから計画的に勉強していかなければ合格はおぼつかないでしょう。そこで今回は、公立トップ校合格のために実践するべき3か条を挙げてみました。

 

①学校の授業を聞く前に教科書レベルの内容を理解する『予習型』の学習を

これは小学生のうちから言えることですが、学校の授業を聞いて初めて理解するのと、授業の時点ですでに授業内容を頭に入れているのとでは、授業中の余裕が違ってきます。授業前に予習をした上で教科書レベルの内容をおおよそ理解し、余裕を持って授業に臨むことで、授業中に積極的に発表・発言することもできる上、予め自分の理解が不十分な箇所を整理しておけば、授業中はその箇所に集中することができ、結果的に全体的な理解度が上がります。

また、いわゆる『中1プロブレム』に陥る人によって学校の授業がかき乱され、中1の初めの授業は進度・内容ともに不安定になりやすいことにも注意が必要です。中学校のスタートダッシュを確実に決めるためにも、予習の時点で授業内容をある程度理解しておくようにしたいものです。

 

②定期テストは最低でも平均90点以上、成績は5を目指す

公立高校入試では内申点の確保も重要です。トップ校ともなると成績オール5の受験生も珍しくないので、こちらもオール5、またはそれに近い成績をキープしないと合格はおぼつかなくなります。となれば、中学校の定期テストは最低でも平均90点以上、安定して5を取るためには平均95点レベルが目標になります。もちろん、主要5教科だけでなく、副教科の成績も5を目指しましょう。特に、副教科の評定が内申点に加点される制度の都道府県や高校であればなおさらです。

 

③英語・数学はどんなに忙しくても毎日勉強しよう

高校入試の最重要科目といえば、やはり英語・数学です。トップ校合格を目指すなら、どんなに忙しくても英語・数学は毎日勉強するようにしましょう。

この2教科は、中1から中3へと学力を積み上げていくことが求められるため、差が最もつきやすい教科です。また、トップ校の入試では一般の入試問題より難しい追加問題や独自問題が出題されたり、あるいは他の教科より配点が多くなったりすることもあります。

英語については、トップ校の受験生のほとんどが中3時点で英検3級をクリアできるレベルなので、早いうちに3級、英語が得意なら準2級の取得を目標にするとよいでしょう。そのレベルに到達できれば、高校入試でも9割前後の得点が狙えるはずです。

一方、数学については、計算ミスをなくすのはもちろん、応用問題まで完答できる力を身につけるのも重要です。必須分野である方程式・関数・平面図形・空間図形、あるいは確率や規則性といった重要テーマについて、まずは教科書レベルの問題を確実に解けるようにし、その後は問題集で高校入試レベルの問題を毎日解いていきましょう。毎日続けることで、数学的な考え方やひらめきは自然と磨かれていきます。あきらめずに続けましょう。