「英検」で英語の先取り学習ができる?

実用英語技能検定、すなわち「英検」といえば、年間約200万人の中学生・高校生が受験する(出典:「英検」公式ウェブサイトhttp://www.eiken.or.jp/eiken/merit/situation)、中学生・高校生にとってもっともポピュラーな資格試験の一つです。

 

この「英検」には、「英語学習の目標になる」「受験で優遇される」などのさまざまなメリットがありますが、今回はその中でも「英検を利用した、英語の先取り学習」について説明したいと思います。「英検」で先取り学習とは、一体どのような方法なのでしょうか。

 

学年ごとに級が上がる「英検」

「英検」の特徴として、学校で英語を学ぶ学年ごとに級が割り当てられているということが挙げられます。

 

中高生に関係があるところでいえば、おおむね5級の出題範囲は中1程度、4級は中2程度、3級は中3程度、準2級は高1~高2程度、2級は高3程度の問題が出題されます。英語力が上がるにつれて、段階的に級も上がっていくわけです。

 

そのため、「英検」に合格するためには、各級で出題される学年までに習う英文法や単語などをマスターしておく必要があります。

 

「英検」は毎年6月、10月、1月の年3回実施されています。そこで、自分の学年相当の級を狙う人が6月や10月に受験しようという場合には、あらかじめこれから学ぶ予定の英文法などを先取り学習しておくわけです。

 

先取り学習のコツ

先取り学習というと、かなり大変そうなイメージを持つ人もいるかもしれません。でも、「英検」で出題される文法は、決して難しいものではありません。

 

それぞれの文法項目の基本的な内容がほとんどです。「enjoyの後ろは~ing」「比較は比較級+than」といった基本を押さえれば、すぐに解けるようになります。

 

また、「英検」では決して満点を取る必要はなく、5級~2級については約60%前後が合格ラインとされています。70%の得点が取れれば十分に合格ラインを超えられるでしょう。

 

そのため、神経質にすべてを覚える必要はなく、基本事項を身に付ければ大丈夫です。具体的には、「英検」の問題集を繰り返し解き、出てきた文法項目を覚えていくのがよいでしょう。

 

先取り学習からの「英検」取得で、自信をつけよう!

年度の初めにその学年で学ぶ文法項目を一通り学んでおき、その後自分の学年相当の級に合格できれば、少なくとも学年相当の英語力が身に付いたことを公的に証明されたといえます。そうすれば英語に自信がつき、精神的余裕を持って英語の勉強に取り組めるようになります。

 

英語は、得意・不得意、あるいは好き・嫌いの意識の差が出やすい科目です。早い時期から「英検」に取り組むことで、英語を得意科目にするきっかけを得られるかもしれません。ぜひ、「英検」取得を1年間の英語学習のスケジュールに取り込んでみてください!