ランキング上位国を覚えて、資料の読み取りを有利に!

地理の問題では、しばしば統計資料の読み取りが出題されます。資料の読み取り問題は、基本的には資料中にある数値をもとにして解くことができるはずですが、中にはそれだけでは解けない問題もあります

そうした問題を解くときに役立つのが、人口、面積、貿易品目などのランキングです。そこで今回は、よく出題される項目について、1~5位のランキングをご紹介します。ぜひ活用してください!(参考:二宮書店「データブック オブ・ザ・ワールド2015」、面積は小数第1位、人口は小数第2位を四捨五入)

 

まずは、基本中の基本、面積と人口のトップ5です。

 

面積の広い国

1位 ロシア 1710万平方キロメートル

2位 カナダ 999万平方キロメートル

3位 アメリカ合衆国 963万平方キロメートル

4位 中華人民共和国 960万平方キロメートル

5位 ブラジル 852万平方キロメートル

 

1位のロシアの面積は、なんと日本(38万平方キロメートル)の約45倍です。この約45倍という数値をもとにロシアの面積を計算で求めさせる、という問題もみられるので、要注意です。

 

人口の多い国(2014年)

1位 中華人民共和国 13.9億人

2位 インド 12.7億人

3位 アメリカ合衆国 3.2億人

4位 インドネシア 2.5億人

5位 ブラジル 2.0億人

 

人口・面積ともに、アメリカ合衆国が3位、ブラジルが5位である点に注目です。また、インドの人口増加率は中華人民共和国を上回っていて、近い将来人口世界一になるのではといわれています。

 

続いては、主な資源の産出量です。

 

原油の産出量(2011年)

1位 ロシア 49194万トン

2位 サウジアラビア 46409万トン

3位 アメリカ合衆国 27925万トン

4位 中華人民共和国 20288万トン

5位 イラン 19461万トン

 

近年は、ロシアとサウジアラビアが産出量世界一の座を争っていて、年によってはサウジアラビアが1位のこともあります。

 

石炭の産出量(2011年)

1位 中華人民共和国 35億1600万トン

2位 インド 5億3995万トン

3位 アメリカ合衆国 4億7771万トン

4位 インドネシア 3億4694万トン

5位 オーストラリア 2億8949万トン

 

鉄鉱石の産出量(2012年)

1位 中華人民共和国 3億9300万トン

2位 オーストラリア 3億1500万トン

3位 ブラジル 2億5760万トン

4位 インド 9197万トン

5位 ロシア 6400万トン

 

石炭・鉄鉱石とも、産出量1位は中華人民共和国ですが、貿易面では逆に世界最大の輸入国となっています。これは、国内需要が高いためです。

 

そして最後に、三大穀物の生産量です。

 

米の生産量(2012年)

1位 中華人民共和国 2億429万トン

2位 インド 1億5260万トン

3位 インドネシア 6905万トン

4位 ベトナム 4366万トン

5位 タイ王国 3780万トン

 

小麦の生産量(2012年)

1位 中華人民共和国 1億2102万トン

2位 インド 9488万トン

3位 アメリカ合衆国 6168万トン

4位 フランス 4030万トン

5位 ロシア 3772万トン

 

とうもろこしの生産量(2012年)

1位 アメリカ合衆国 2億7383万トン

2位 中華人民共和国 2億813万トン

3位 ブラジル 7107万トン

4位 メキシコ 2207万トン

5位 アルゼンチン 2120万トン

 

米・小麦はともに人口の多い中国・インドが1位・2位を占めていますが、3位以下は米が全てアジアの国なのに対し、小麦は欧米諸国となっています。また、とうもろこしは中華人民共和国を除いて南北アメリカ大陸の国が上位を占めています。

 

ノートに書いて覚えよう!

以上、主な統計データをまとめてみました。こうした統計データは、ただ見るだけでなく、書いて整理すると頭に入りやすいです。ぜひノートに書いて覚えましょう!