英語をどう仕事で活かす?

英語が得意という人の中には、将来英語を使える仕事に就きたいと考えている人もいることでしょう。自分の得意分野を仕事に活かしたいというのは、素晴らしい志です。

 

グローバル化がますます進む現代、英語力は不可欠なものになりつつあります。将来の目標を持ち、それに向けて英語力をさらに高めることは非常に重要です。

 

しかし、英語を使った仕事と一口に言っても、実際には非常に幅広くあります。ここで大切なのは、「英語を使って何をするか」を考えていくことです。

 

英語は「言葉」です。「言葉」は、知識や情報を伝えるために使う「道具」のようなものです。実際の社会では、英語はビジネスやコミュニケーションの道具として世界で広く用いられています。世界の共通語として使われる英語を学ぶことは、グローバル化がますます進む世界で生きていくのに、必要な道具を身に付けることでもあります。

 

しかしながら、英語ができるだけでは不十分です。せっかく英語ができても、伝えるべき知識や情報の内容を理解できていなければ、ビジネスの世界では役に立ちません。日本語ができる日本人でも、それだけで日本で仕事ができるわけではないのと同じです。

 

英語をどう仕事に活かしていくかが大切になるのです。

 

英語+αの武器を持とう!

ここでおすすめしたいのは、「英語+αの武器を持つこと」です。

 

英語だけでは、現代社会で活躍していく上で十分とはいえません。まずは、英語以外に専攻してみたい分野を見つけましょう。そして、その専攻分野に英語力をプラスすることで、国際的に活躍できるスペシャリストとしての道が開けてきます。

 

英語力を活かせるさまざまなフィールド

以下に、英語力を活かせる分野の例を挙げてみます。

 

例えば、工学系など理系の専門職や研究職を目指す人にとって、英語力はぜひとも身につけておきたい能力です。

 

英語の論文を読むにも、海外留学で世界最先端の科学技術を学ぶのにも、高度な英語力が必要となります。世界レベルの技術開発を行う上では、語学力も必須能力といえるでしょう。

 

また、海外との取引が多い大企業では、必然的に英語が重要なスキルとなります。

 

海外の取引先との商談、国際的なプロジェクト、あるいは海外勤務と、さまざまな場面で語学力が必要なため、社内でも昇進の際にTOEICのスコア基準を設けるなど、「仕事もできて、英語もできる」という人材が求められる傾向はますます強まりそうです。

 

そのため、一般企業への就職を目指す文系の人は、社会科学系の学部でビジネスに必要な知識を学びつつ、TOEICスコアなどで英語力の裏付けをしていくことで就職に結びつきやすくなります。

 

また、地方でも英語力を活かせる仕事はあります。

 

外国人が多数訪れる観光地では、ホテルや観光施設はもちろん、土産物店や飲食店などでも語学力のあるスタッフが必要とされています。

 

このような観光業を目指す人向けのコースが設置されている大学も増え、語学力を兼ね備えたサービススタッフの育成が行われています。

 

東京オリンピック開催を控えさらに外国人観光客が増えると予想される中、「おもてなし」の心+語学力で地方を盛り上げる人材を目指すのも一つの手です。