入試科目・配点を調べるのは大学受験必須のプロセス

大学受験を成功させるために重要なことのひとつに、志望校の入試科目や配点の分析があります。入試の科目や配点は学部・学科によって全く違い、中には同じ学部・学科でも科目や配点が異なる複数の入試制度を実施していることもあります。入試科目や配点を調べ、『何をどれだけ』勉強するべきか考えることは、合格のために不可欠なプロセスです。

そこで今回は、特に戦略が重要な国公立大をターゲットに、入試科目や配点を調べる際のポイントをまとめてみました。受験準備をスムーズに進めるためにも、ぜひチェックしてみてください!

 

入試科目・配点は募集要項で確認!

現行の国公立大入試は、マークセンス方式のセンター試験と記述式の二次試験という2種類の試験を組み合わせて行われます。大学のホームページ上などで公表されている募集要項を確認し、センター試験・二次試験それぞれの科目・配点を確認しましょう。

近年は受験情報サイトでも配点を簡単に調べることができますが、必ず大学が直接発表している募集要項でも確認しましょう。入試制度が変更されていたり、あるいは情報サイトの情報に誤りがあったりするケースもあるからです。

 

センター/二次の配点比に注目!

センター試験と二次試験の配点比も重要です。センター試験の配点比が高ければ、センター試験で点数を稼いで逃げ切ることが目標になります。となれば、受験勉強もセンター試験対策重視で行うのが有効でしょう。一方、二次試験の配点比が高い場合は二次試験での逆転が起こりやすくなります。二次試験の科目をしっかり鍛えて、記述式答案で高得点をねらうようにしていきましょう。

 

センター・二次の合格ラインもチェックしよう

また、予備校が発表しているセンター試験のボーダーラインや二次試験の合格基準偏差値も併せてチェックしておきましょう。これは合格ラインの目安を知る上で非常に役立ちます。センター試験のボーダーラインを超えられる科目が多ければ多いほど、合格の可能性が高まります。特に、センター試験の配点比が高い場合はなおさらです。逆に二次試験の配点比が高い大学では、センター試験のボーダーラインを多少下回っても、二次試験で合格基準偏差値を超える実力があれば逆転の可能性があります。

 

難関大では『二段階選抜』に注意!

旧帝大クラスの大学や医歯薬系大学など難関校の中には、『二段階選抜』を行う可能性がある大学もあります。これは、志願倍率が事前に予告された水準を上回った場合、センター試験の点数をもとにふるい落とし、二次試験に進める受験生を絞り込む制度で、『足切り』とも呼ばれます。入試科目や配点を調べる際は、二段階選抜の有無もチェックしておきましょう。実施が予定されている大学の場合、いくら二次試験での逆転が可能といっても、センター試験で失敗してしまうと足切りを食らって二次試験に進めない可能性もあるため注意が必要です。

 

配点が大きい科目・二次試験がある科目を重点的に!

こうした情報を確認した上で、受験戦略を立てましょう。もちろん、全ての入試科目を勉強していかなければなりませんが、その中でも配点が大きい科目や二次試験が行われる科目は重点的に勉強するべきです。そして、マークセンス模試ではセンター試験のボーダーラインを上回ること、記述模試では二次試験の合格基準偏差値を超えることを目標に、1日1日の受験勉強をがんばっていきましょう!