英和辞典を活用する上でのポイントとは?

英語を勉強する上で、なくてはならない英和辞典は、単語の意味を調べるのに非常に役立ちます。きっと皆さんも、英語の勉強中に英和辞典で単語の意味を調べたことがあるはずですし、毎日使っているという人もいるでしょう。

しかし英和辞典は、単語の意味を調べるためだけにあるものではありません。英和辞典を引くとき、単語の意味以外にも注目してほしい項目がたくさんあります。今回は、英和辞典を活用する上での注目ポイントをご紹介していきます。ぜひ覚えて、辞書の引き方をレベルアップさせましょう!

 

①自動詞/他動詞の区別

動詞には、自動詞と他動詞の区別があります。他動詞は直後に目的語となる名詞をとりますが、自動詞は直後に名詞を続けることができません。英和辞典で動詞を調べると、自動詞なら「自」、他動詞なら「他」と書かれています。正しい英文を書く上で、動詞が自動詞か他動詞かを知っておくのは重要です。

また、自動詞の場合、後ろに修飾語を続けるにはinやtoなどの前置詞が必要ですが、どの前置詞をとるかは動詞によって決まっています。英和辞典には、動詞と一緒に使われる前置詞ももちろん載っているので、こちらもチェックしておきましょう。

 

②可算名詞/不可算名詞の区別

名詞の場合、意味の前に「C」や「U」という文字が書かれていることが多いです。Cは可算(countable)名詞、Uは不可算(uncountable)名詞を表します。この区別は英作文の勉強をする上で非常に重要です。可算名詞を使う場合は、単数ならaやan、あるいはtheをつける必要がありますし、複数形のほうがふさわしい状況ではsやesをつけて書かなければならないからです。英作文の勉強をするときは、名詞が可算名詞・不可算名詞のどちらか確認するクセをつけましょう。

 

③語源

英和辞典に収録されている単語の中には、語源が説明されているものもあります。たとえばジーニアス英和辞典(第4版・大修館書店)には、“respect”の語源は「後ろを(re)見る(spect)→ふり返って見る→尊敬する」と書かれています。こうした語源を知ると、単語の意味を理解できるので覚えやすくなります。

 

④類例の使い分け

英和辞典で単語を調べると、意味の似た単語の使い分けを説明していることがあります。たとえば、ジーニアス英和辞典(第4版)で“see”を調べると、同じ「見る」という意味になるsee・look・watchの使い分けについての解説が収録されています。こうした使い分け方を読むと、似た意味の単語どうしのニュアンスの違いを知ることができます。

 

いかがでしょうか? これらのポイントを意識すると、英和辞典を引くときの見方が違ってくるはずです。ぜひ、実践してみてください!