定期テストでは高得点なのに、模試で点が取れないのはなぜ?

定期テストでは高得点が取れるのに、模試になると点数が取れない、という人がよくいます。これには様々な原因が考えられますが、この『定期テストと模試の差』は、高校・大学入試を目指す上ではぜひとも克服していくべき課題といえます。そこで今回は、『定期テストと模試の差』を分析した上で、入試に向けて模試での得点力を上げるためのヒントについてご紹介していきましょう。

 

定期テストと模試の違いを比較

まず、定期テストと模試の違いについて知りましょう。

定期テストは、一定期間内に学校の授業で教えたことをもとに、学校の先生が作成しています。出題範囲は、『教科書○ページから△ページまで』というように指定され、あらかじめテストに備えて対策を立てられるようになっています。また、学校の先生が直接「この問題はテストに出るぞ!」と事前に教えてくれることもあります。

一方、模試は高校・大学入試をベースに、予備校や出版社などが作成しています。入試傾向を分析してつくられるため、入試レベルの問題も出題され、学校の定期テストよりもレベルが高めになっています。また、出題範囲は大まかに決められているものの、どんな問題が出題されるか細かく知ることはできず、また範囲自体も定期テストより広くなっていることがほとんどで、対策が立てにくくなっています。

 

模試の前には、しっかり復習を!

では、模試での得点を上げるにはどうすればいいのでしょうか。

模試は受験生をいじめるためのものではなく、これまでの学習内容が身についているかを試すためのものです。よって、学習内容がきちんと定着できていれば高得点を取れます。

そこでまず実行してほしいのは、模試の前に復習の時間を十分にとることです。習った内容を忘れてしまうのは人間であれば仕方のないことですが、だからこそ復習が重要になってきます。

英語は、短期間で復習しやすい文法に力を入れるとよいでしょう。英作文に備えて、文法単元ごとの例文を覚えていくのも効果的です。数学は各単元の基本問題を確実に解けるか確認していきましょう。ただ公式を見て確認するだけでなく、実際に解いてみることが大切です。また、復習の効果が出やすい理科や社会についても、実施される場合は忘れずに復習しておきたいところです。

 

過去の模試を解き直すのも効果的

もう一つおすすめしたいのは、過去の模試をファイルにとじておき、模試の前に解き直すことです。

模試の得点が伸び悩む原因の一つに、模試の出題形式に対して不慣れであることが挙げられます。しかも、模試の問題は1度復習しただけで完璧に解けるほど簡単ではありません。そこで、模試の前にはファイルにとじておいた以前の模試を引っ張り出し、もう一度解いてみましょう。何度も同じ形式の問題を解くことで出題形式に慣れるだけでなく、模試レベルの学力を身につけることもできます。