模試の成績表、偏差値や志望校判定だけ見ていませんか?

模試の受験後に返却される成績表からは、様々な情報を読み取ることができます。にもかかわらず、偏差値やA~Eの志望校判定を見て一喜一憂するだけになってしまっている人が多いのは残念なことです。今回は、模試の成績表から読み取れる、成績アップのヒントについてみていきましょう。

 

『解けたはずなのに解けなかった問題』を知り、すぐに復習!

まずは、各教科・大問ごとの得点を確認しましょう。ここを見れば、自分がどの分野で得点でき、どの分野で大きく点を落としているのか知ることができます。また、大問ごとの平均点と自分の点数を比べれば、自分が他の受験者と比べてよくできた問題やできなかった問題が分かります。ここを確認した後、答案や問題用紙と照らし合わせて、さらに詳しく不正解の原因を探っていきましょう。

特に注目したいのは、『解けたはずなのに解けなかった』問題です。この問題の得点を取れるだけで、偏差値が目標ラインを越えたり、志望校判定が1ランク上がったりすることはよくあります。こうした問題は優先して復習し、次は必ず解けるようにしておきましょう。

 

ライバルの動向を知り、闘志を高める!

高3・高卒生の模試では、志望学部・学科内での順位も分かります。定員がはっきりしている国公立大入試では、志望校判定だけでなく、この順位も参考になります。国公立大受験生のほとんどが大手の模試を受験するため、ライバルの人数やレベルといった動向を知る手がかりになるのです。

成績表に記載されている、合格ラインに達するにはあと何人抜けばいいのか、自分と同じぐらいの点数を取っているライバルはどのくらいいるのかといった情報は、合格までの道のりをより明確化してくれるので、やる気を奮い立たせてくれます。次の模試でライバルに勝ち、合格ラインを越えられるよう、より一層勉強に励みましょう。

 

教科ごとの成績推移を見れば、優先して勉強する科目が一目瞭然!

同じ模試を何度も受験していると、成績表には科目ごとの成績推移が表あるいはグラフで示されるようになります。これを見れば、成績が伸びている科目、苦戦している科目、あるいは出来不出来のムラが大きい科目などが一目瞭然です。

長期的に成績が伸び悩む科目は、勉強時間を増やしたり、勉強法を見直したりといった改善策をとるべきでしょうし、いいときと悪いときの差が大きい科目については、悪かった回の不調の原因が何だったのかを分析すれば成績アップにつながる可能性があります。このように、科目ごとの成績推移は、今後の学習方針を考える上でのバロメーターとして利用できます。

 

成績表を分析し、次回以降の成績アップの材料に!

模試の成績表には、このように成績アップへのヒントがいろいろと隠されています。偏差値や志望校判定だけに一喜一憂するのではなく、しっかりと結果を分析し、次回以降の成績アップの材料にしていきましょう!