赤本のアプリも登場。見逃せない、受験ツールとしてのスマートフォン

受験生の子供を持つ親にとって、スマートフォンは悩みの種といった印象が強いかもしれません。一分一秒が大切な時期なのに、子供がスマートフォンの画面を見たまま何もしない……なんて状況が続いて、思わずスマートフォンを取り上げたくなってしまった人も多いのではないでしょうか。

 

しかし多彩な機能を持ったスマートフォンの中には、受験に役立つものもたくさんあるのです。特に最近では子供の間でもスマートフォンが普及している現状を反映してか、受験生に向けたアプリやツールも次々と登場しています。

 

その代表的な例と言えるのが、赤本の公式アプリが配信されたことでしょう。対応しているのはリスニング問題だけですが、リスニングテストが導入された2006年以降のセンター試験のリスニング問題がすべて含まれている上に、詳細な傾向分析や苦手な問題を集中的に勉強できる機能もついています。2013年度の問題だけなら無料でダウンロードできるので、試しに利用してみると良いでしょう。

 

他にも主要大学の過去問がダウンロードできるアプリや面接の練習に役立つアプリもあり、受験に特化したスマートフォンの機能は今後も増えていきそうです。

 

ボイスメモアプリを使った勉強法

スマートフォンを活用した勉強法は、問題をダウンロードするだけではありません。ここからは、その一例を紹介したいと思います。

 

多くのスマートフォンには、ボイスメモや音声レコーダーがついています。こうした音声録音機能も、受験勉強に役立ちます。

 

方法はとてもシンプルです。まずは、録音機能を使ってスマートフォンに必要な言葉を吹き込みます。内容は数学の公式や世界史の用語の意味、時事問題に出題されそうなニュースなど、覚えたいことならなんでも構いません。その後は、吹き込んだ内容を繰り返し聞くだけです。

 

この方法の長所は、いつでも気軽に勉強できる点でしょう。スマートフォンとイヤホンさえあればどこでも勉強を始められますから、通学中の電車の中や友達との待ち合わせの時など、ちょっとした隙間時間も有効に活用することができるのです。

 

それに、しっかりと机にかじりつくようなやり方ではないので、あまりやる気がない時でも勉強が始められる点も魅力だと言えるかもしれません。

 

YouTubeを積極的に活用しよう!

最近の受験生の中には、YouTubeを使って勉強をしている人も多いようです。

現在はYouTube上に数多くの受験対策の動画が公開されており、すでに人気講師と呼ばれている投稿者もいます。

 

かつてのYouTubeといえば時間を無駄にしてしまう、受験生にとって大敵のようなイメージが強かったと思います。しかし慣れ親しんでいる動画サイトだからこそ、内容が頭に入ってきやすいとも考えられるのではないでしょうか。YouTubeも積極的に利用して、より効果的な勉強法を探してみましょう。

 

もちろんここで紹介した方法はごく一部で、スマートフォンを活用することによって勉強方法の幅が広がることは間違いありません。スマートフォンは勉強を阻害する要因になってしまうこともありますが、扱い方によっては受験勉強の役に立つことも覚えておくといいでしょう。もしかしたらスマートフォンが、受験の成功を引き寄せるきっかけになるかもしれません。