志望校を決める際に、大学案内のパンフレットを利用していますか?

 

第一志望や第二志望のパンフレットであれば、多くの人が入手していると思います。しかしパラパラとながめて大学のイメージを漠然とつかむだけで、あくまでも参考程度ですませてしまっている人も少なくないでしょう。志望校を選ぶ場合は受験生の偏差値や大学のネームバリューが優先されがちなので、仕方のないことかもしれません。

 

しかし、パンフレットの情報をあなどってはいけません。そこには大学入学後のビジョンはもちろん、受験にも役立つ内容が掲載されているからです。

 

パンフレットに掲載されているおもな情報

まずは、多くのパンフレットに掲載されている内容をおおまかに説明しましょう。

 

・学部や行われている講義

ほぼすべての大学案内では、それぞれの学部で学べる講義の内容やカリキュラムを掲載しています。入学した後の方向性が見えてくるので、パンフレットを入手した受験生は間違いなく参考にする項目だと言っても間違いないでしょう。

 

・キャンパスライフ

これも、受験生にとっては気になる項目の1つでしょう。だいたいのパンフレットではキャンパス内の設備や学食、部活にサークル活動といった、大学生活に関する情報が細かく掲載されています。先輩の言葉や学生の1日のスケジュールが紹介されているパンフレットも多いので、これも入学後のイメージを具体的につかむためには有効です。

 

・大学の各種サポート

大学が設けている留学や奨学金といった支援制度も、パンフレットには掲載されています。大学入学後に留学を考えている受験生や、この大学に入りたいけれど経済的な理由で悩んでいる受験生にとっては、受験するかどうかを判断する重要な情報になるはずです。

 

・卒業後の資格や進路

志望校を決める上では、在学中に取得できる資格や卒業後の進路といった情報も大切です。パンフレットには卒業した先輩たちの就職先や、資格の取得率が掲載されているものもあるので、大学卒業後のビジョンをイメージする上で役に立つと言えるでしょう。受験生にとっては、自分の希望進路を保護者に説明するための資料としても効果的かもしれません。

 

パンフレットはどう活用したらいい?

このように、パンフレットには大学の具体的な情報が掲載されています。しかもそれぞれの大学の個性が打ち出された内容になっているので、志望校を判断するためには非常に有効です。同じ分野の学部・学科でも、学べる内容や取得できる資格が異なっていることも多いので、志望校を選ぶ際には多くのパンフレットを入手して見比べるといいでしょう。併願校を決める際にも役に立つかと思います。

 

しかし、パンフレットが活用できるポイントは、これだけではありません。

 

ほとんどのパンフレットにはその大学で行われている受験の種類(一般入試、推薦入試、特待生入試など)やその日程が掲載されているので、受験勉強のスケジュールがたてやすくなります。さらに受験までにかかる費用も詳しく書かれているため、保護者にとっては資金管理をする上でも役に立つと言えるでしょう。

 

こうしたメリットをできる限り有効に活用するためには、なるべく早くパンフレットを入手して情報を得ることをおすすめします。

 

以前はパンフレットを入手するにはじかに大学に出向くか、または郵送してもらうといった手段しかありませんでした。しかし、最近ではパソコンやスマートフォンにダウンロードする「デジタルパンフレット」を配信している大学も増えています。手軽に入手できるようになったという利点を生かして、たくさんの大学の情報を比べてみるといいでしょう。

 

効率良く受験勉強を進めるためには、しっかりと目的を定め、計画をたてることが重要です。そのための準備として、大学案内のパンフレットを活用してみてはいかがでしょうか?