センター試験「過去問」「模試問」の活用法とは?

大学入試が近づいてくると、書店の店頭には大学入試用の問題集がずらりと並びます。その中で、特に多くの受験生に使われるのが、センター試験の過去問題集、いわゆる「過去問」、そしてセンター試験と同じ形式で行われる模試を収録した、予想問題集である「模試問」です。

 

しかし残念ながら、これらの問題集を十分に使いこなしているとはいえない受験生が多いようです。こうした受験生は、せっかく問題集を買って解いても、ただ解いて終わりという状態になってしまっているのです。センター試験で少しでもいい点数をとりたいのなら、過去問や模試問の使い方にも一工夫が必要です。

 

そこでセンター試験直前、最後のひと伸びで差をつける過去問・模試問の上手な利用法をお伝えします。

 

(1)大問ごとの時間を計る

普段の模試では、80分あるいは60分という制限時間がありますが、大問1つを解き終わるのにかかる時間を模試受験中に計るのはなかなか難しいことです。そこで、過去問・模試問を利用して、大問ごとにどのくらいの時間がかかっているのか計り、記録をとってみましょう。かかった時間を表にしてみると、どの大問に時間がかかっているのかが一目瞭然です。素早く解けるようにしなければならない問題もわかりますし、問題を解く順番を考えるヒントにもなります。

 

(2)解説をしっかり読み、間違えた原因を把握する

市販の過去問・模試問には、いずれも丁寧な解説がついています。問題集を見ても、問題の部分と同じくらい分厚い解答・解説がついています。解いた後、解答を見て答え合わせをするだけではなく、解説をしっかり読んで問題に関する理解を深めましょう。問題ごとに、解く上でのポイントや重要知識などがまとめられているので、復習する際非常に役立ちます。また、英語や古文・漢文の場合は、訳や書き下ろし文と本文を照らし合わせていけば、一人でも文章読解のトレーニングができます。

 

そして、間違えた問題については、ノートに問題を貼り付けてその下に解答過程を書き、どこで間違えたのか、正解するにはどの部分がポイントなのかを自己分析していきましょう。自分がどうして間違えたのかを理解できれば、次に同じような問題が出ても間違えにくくなります。

 

(3)解き直す

センター試験の点数を伸ばすには、解けなかった問題を解けるようにしていくことが何よりも重要です。その上で不可欠なのが「解き直し」です。よく模試の解き直しが大事だといわれますが、それは「過去問」「模試問」においても同じです。必ず解き直しを行い、間違えた問題が正しく解けるようになったか確認しましょう。

 

今日からすぐ実践!

これらは、どれも基本的、かつすぐに実践できる活用法です。センター試験の勉強はとりあえずしているけれども、勉強法がわからという人は、今日からでもすぐに取り入れてみてください!