高校1年の大事な決断。文理選択の注意点は?

高校によっては2年生から、クラスが文系と理系に分かれるケースがあります。

 

しかし、1年生の時点ではまだ大学受験に対する現実味がないため、「数学のテストの点がいつも低いから」とか「文系の学部のほうが入りやすそうだから」などという簡単な理由で文系に決めてしまうかもしれません。

 

しかし、この文理選択は、今後の進路について大きな方向性を定める重要な機会です。

 

たとえ、2年制からの文理選択がない高校に通っていたとしても、早い段階で文系か理系かを決めておくと、受験勉強の計画を立てる上で役に立ちます。

 

そこで今回は、文理選択を早めに行う意味や、文系か理系かを決める時に注意してほしいポイントについて紹介します。

 

文理選択は、受験への第1

2年制で文理選択を行う多くの高校では、1年生の夏休み前後に最初の希望調査を行い、それから個人面談や三者面談などを経て、12月ごろには文系か理系かを決定するという流れになっています。

 

文理選択の後は、受験する大学の文系学部または理系学部での試験科目に対応したカリキュラムが組まれ、文系のクラスでは「国語・英語・社会」に、理系のクラスでは「数学・理科」に重点が置かれた授業が行われるようになります。

 

多くの高校生にとって、文理選択は初めて受験を意識するタイミングになります。つまり文理選択とは、気持ちを受験に切り替えてモチベーションを高めるきっかけになるものなのです。

 

1年のうちから文系か理系かを選択しなければいけないのは、高校生にとっては大変なことかもしれません。しかし早い段階で選択をすれば、受験の計画を立てるタイミングも早くなり、余裕を持って受験に臨むことができるのです。

 

しかし、もしもいい加減な気持ちで選択をすると、後になって「やっぱり違うほうを選べばよかった」なんて思ってしまう可能性があります。学校によっては選択の変更ができるかもしれませんが、勉強の習熟度では大きく遅れをとってしまうことになります。

 

そのため文理選択は真剣に、じっくりと考えて決断しないといけないのです。

 

選択する時の注意点は?

大事な文理選択だからこそ、失敗しないように注意深く決断をしたいところです。

 

なるべく後悔しない選択をするためには、どういった点に注意すればいいのでしょうか。

 

将来の目標が決まっている場合は、悩まずに文理選択ができる可能性が高いといえるでしょう。希望する職業に進みやすい学部や学科を調べ、それが文系か理系かによって判断すればいいのです。

 

しかし、そこまで目標がはっきりしていないのであれば、大学にはどんな学部や学科があるのかをしっかりと調べて、学びたい分野を決めるのもおすすめです。興味を持っている資格があるなら、それを取得できるかどうかを条件にするのもいいでしょう。

 

中には、自分の得意科目が文系と理系のどちらに多いかで判断をする人もいるかもしれません。もちろんそれも大切な条件の1つですが、単純に「得意・不得意」だけで判断してはいけません。何よりも大事なのは、その分野に興味があるかどうかなのです。

 

高校生活が始まって間もない時期から大学受験について考えるのは、高校生にとっては大変なことかもしれません。しかし、早くから受験生としての自覚を持つことによって、受験を有利に進めることができるのです。文理選択について真剣に考え、後悔しない決断をしてください。