国語の点数で差がつく漢文の勉強法とは?

国語の出題分野の1つである漢文。みなさんは、漢文のことをどれだけ意識しているでしょうか?

 

漢文はセンター試験で必ず出題される分野であるにもかかわらず、勉強を後回しにしているという人も少なくありません。

 

もったいない話ですが、見方を変えると、これは受験生にとってはチャンスだといえるでしょう。なぜなら漢文で高得点を取ることによって、国語の試験で他の受験生に差をつけることができるのですから。

 

その参考になるように、漢文の問題の特徴や、勉強のコツについて紹介します。

 

センター試験の問題に見られる出題パターンとは?

センター試験で出題される漢文の問題は、いくつかのパターンに分けることができます。試験で高得点を取るためには、その内容を理解しておくことが重要です。

 

まず出題されるのは、文章中に書かれている語句の読み方や、その意味を問う問題です。この問題は、完全に知識が問われる内容だといえるでしょう。しかし、語句の意味を問う問題に関しては、文章の流れが理解できていれば答えられる可能性もあります。

 

次は、本文の意味を尋ねる問題です。この問題は上記の語句の問題に比べて配点が高い傾向にあり、問題文を構成している漢文の文章が理解できているかどうかを問うものです。つまり、この問題に対応できなければ、漢文で高得点を取ることは不可能だといっても過言ではありません。

 

漢文では、文章の構造や、筆者の意図に関する問題も出題されます。本質的には現代文の文章問題に出てくる形式と同じだといえますが、その意味をきちんとくみ取るためには、やはり漢文をきちんと理解することが大切です。

 

他にも、文章の出典に関する知識が問われる場合もあります。具体的には文章の筆者に関するものや、出典となっているエピソードから生まれた故事成語など。漢文そのものの理解にとどまらない広い知識が必要となりますが、高得点を取るためには対応できるようにしておきたいところです。

 

漢文のレベルアップには、地道な努力が必要

こうした特徴をふまえた上で、有効な漢文の勉強方法について説明しましょう。

 

基礎中の基礎として、まずは漢文のルールをつかむことが重要です。「返り点」、つまり「レ点」「一二点」などの漢文独特のルールをしっかり覚えておきましょう。重要語句の意味を暗記することも欠かせません。

 

漢文が読めるようになるには、さらに、「疑問」「反語」「否定」「比較」「使役」「受身」などの句形を覚える必要があります。こちらも暗記が重要になりますが、大学入試に使われる漢字は50個程度なので、問題集などを使えば対応できるようになります。

 

ここまでの基礎を固めることで、やっと漢文が読めるようになります。しかし日常的にふれる機会の少ない漢文をスラスラ読めるようになるのは、簡単なことではありません。

 

漢文を無理なく読めるようになるには、とにかく漢文にふれる機会を増やすことが大切です。たくさんの文章を読み、慣れてきたと思ったら漢文を現代文に訳してみたり、音読したりしてみましょう。最初はセンター試験に出題された問題などの比較的難易度の低い漢文から始め、徐々にレベルアップさせていく方法がおすすめです。

 

自信がついてきたら、白文を書き下し文に書き換える作業にチャレンジしてみましょう。長い文章をすべて書き換えるのは大変なので、句形のわかる部分だけに注目するなど、大事だと思った部分に重点をおくことが大切です。

 

ここまでできるようになれば、漢文のレベルはかなり高くなっているといえます。

 

以上の内容を読むとわかっていただけると思いますが、漢文で高い点数を取るには、地道な努力を続けることが大切です。

 

他の科目の勉強にも時間を割かなければいけない受験生にとっては大変なことですが、こうした積み重ねによってライバルに差をつけることができるのです。国語での高得点を狙っている人は漢文にも注目して、勉強に取り組んでみてください。