マンガにゲーム、ワインまで! 日本の大学のユニークな学部・学科を紹介します

近年では少子化によって、大学の入学者も年々減少する傾向にあります。そういった状況の中、珍しい学部や学科を新たに創設することによって、独自のカラーを打ち出す大学も増えています。

 

中には意外に思ってしまうようなユニークな学部や学科もあるものの、その分野で知識や技術を習得し、社会で活躍したいと思っている受験生にとっては、魅力的な選択肢になります。

 

こうしてさまざまな分野に特化した体制を整えることは、大学に開かれた可能性の1つだといえるのかもしれません。

 

今回は日本の大学に実在する、個性的な学部や学科を3つ紹介します。

 

京都精華大学 マンガ学部

2006年に京都精華大学に創設されたマンガ学部は、個性的な学部の先駆けの1つだといえるでしょう。

この学部は、「マンガ学科」と「アニメーション学科」に分かれています。

 

特にマンガ学科は、「新世代マンガコース」「カートゥーンコース」「ストーリーマンガコース」「キャラクターデザインコース」「マンガプロデュースコース」「ギャグマンガコース」と多くのコースがあり、より専門的な勉強ができるカリキュラムが組まれています。

 

もちろん、共通科目も設けられています。その中では最近のコンテンツ制作に適応できるよう、液晶タブレットを使った作画や、スマートフォンに対応したゲーム制作、またマンガ雑誌の編集手法を学べる授業などがあり、幅広い視点や表現力を習得することができます。

 

プロとして活動している卒業生も多く、専門学校とはちがう形でマンガやアニメーション制作について学べるのが大きな魅力といえるでしょう。

 

東京工芸大学 芸術学部 ゲーム学科

東京工芸大学芸術学部のゲーム学科は、「企画」と「デザイン」、「プログラム」という3分野に分かれたカリキュラムがあり、ゲーム制作に関して総合的に学ぶことができます。

 

キャンパスには、人間の動きを視覚的に研究するためのモーションキャプチャースタジオや、実際にゲーム業界で使われているゲーム制作ソフトを利用できるゲームコンピュータールームといった専門的な設備がそろっており、充実した環境の中で学ぶことができます。

 

山梨大学 生命環境学部 地域食物科学科 ワイン科学特別コース

山梨大学の生命環境学部には、ブドウやワインに関するスペシャリストの育成を目的とした、ワイン科学特別コースが設置されています。

 

このコースでは1年から専門的な講義が受けられるだけではなく、ブドウの栽培やワインの製造が盛んな、山梨という土地柄を活かした実習や講義が受けられる点が特長です。

 

県内のワイナリーでブドウの栽培やワインの醸造を体験できるインターンシップも行われており、実用性の高い知識が習得できるようになっています。

 

ワイン製造に特化したこのコースのカリキュラムは、ワイン産業で活躍したい人にとっては非常に充実した内容だといえるでしょう。

 

今回ご紹介したものはごく一部で、個性的な学部や学科を持つ大学は他にもたくさん存在しています。

 

こうした専門性の高いコースに進むには、卒業後の道をしっかりと決めていることが重要です。進路選びの幅を広げるという意味でも、さまざまな取り組みを行っている学部や学科があることを理解しておくのは大切です。

 

ぜひともたくさんの情報を得て、多種多様な学部や学科の中から自分の希望に合った進路を見つけてください。