外国語スキルアップの新しい選択肢! 増えつつある「キャンパス内留学」とは?

グローバル化が進む昨今では、英語をはじめとした外国語は社会において特に必要とされる能力の1つであるといっても過言ではありません。

 

こうした傾向の中で、授業だけでは学べない実用的な英語を学ぶために、留学を決意する人も増えてきました。

 

しかし、以前に比べると一般的になったとはいえ、留学は費用や期間の面でも負担がかかる選択です。留学するためには、こうしたリスクを考慮した上で、明確な目的や計画をしっかり立てて決断しなければいけません。

 

しかし最近では、日本の大学に通いながらも外国の人たちと交流し、ネイティブな外国語にふれることができる「キャンパス内留学」というサポートを行っている大学が増えています。日本にいながら外国語を学びたい学生にとっては、非常に役に立つ制度であるといえるでしょう。

 

今回はその一例として、すでにキャンパス内留学を行っている大学の取り組みをご紹介します。

 

①東洋大学のキャンパス内留学

東洋大学では、授業の合間に英語に精通したフィリピン人講師による英語のレッスンを受けることができるキャンパス内留学というカリキュラムが存在しています。

 

〝English Only Policy〟を重視した環境の中でスピーキングやリスニングのレッスンを続けることで、自然と実用的な英語を身につけることができます。

 

講座は大まかに、TOEICの点数に合わせてレベルが選べる英会話講座と、TOEICで高得点を目指す上級のカリキュラムの2種類があります。自分のレベルに合わせて講座の内容が選べるのも、大きな魅力です。

 

授業に近い感覚で英語のレベルアップがはかれる東洋大学のキャンパス内留学は、学生にとって受講しやすいカリキュラムといえるでしょう。

 

②武蔵野大学が新たに始めた、キャンパス内でのアメリカ留学

2016年の6月、武蔵野大学はアメリカの海外協定校から5人の講師を呼び、「International Week」と称する4週間の特別な英語授業を実施することを発表しました。

 

この授業ではネイティブの講師による英語の授業を通じて実践的な英語力の習得をはかるとともに、それぞれの講師の専門分野に関する授業が受けられるのも特長です。

 

海外に留学することができない学生にとってのサポートになるだけではなく、これから留学する学生の予習や、留学から帰ってきた学生の英語力の保持にもつながると期待されています。

 

③大学選びの参考に。武蔵大学の体験型国際スペース

武蔵大学では、外国人のフロアスタッフと会話をしたり、ゲームなどのイベントに参加したりすることによって、楽しみながら外国語に慣れることができる「Musashi Communication Village(通称MCV)」という学習スペースを設けています。

 

2016年の8月17日から31日にかけて、この施設が高校生に開放されました。英語のカリキュラムに重点をおいて大学を選びたい高校生にとっては、参考の1つとして非常に有意義な取り組みです。翌年以降の実施については未定ですが、受験を控えた高校生には注目してほしいところです。

 

④長く英語に触れたい人にはおすすめ。増えている「寮内留学」

最近では「寮内留学」という制度を実施している大学も増えています。

 

寮内留学というのは、世界各地から来た外国人留学生と日本の学生に、同じ寮で共同生活をしてもらうという取り組みです。留学生は日本についてさまざまな情報を教えてもらうことができ、日本の学生は日常的に外国語に触れることができる、お互いにとってメリットが得られる仕組みとなっています。

 

外国語の習得を重要視していて、なおかつ遠隔地の大学への進学を考えている人は、是非とも選択肢の1つとして検討してください。

 

ここにあげた取り組みは一部であり、現在ではさまざまな大学がキャンパス内留学と呼ばれる取り組みを実施しています。そして、こうした取り組みは、今後もますます広がっていくことでしょう。

このようなサポートがあるかどうかによっても、大学生活の充実度は変わってきます。これから大学を選ぶ受験生は、こうした制度に注目することも忘れないようにしましょう。