受験 と夜食の正しい付き合い方は?

受験という言葉から、机に夜食のおにぎりなどを置いて、遅い時間まで勉強をするといったイメージを連想する人もいるのではないかと思います。

受験にはつきものといった感もある夜食ですが、実際に夜食を食べると、眠くなって勉強が手につかなくなってしまうこともあります。勉強効率や受験生の健康を考えた時、果たして夜食は有効だといえるのでしょうか?

 

今回は、受験生におすすめしたい夜食との付き合い方を紹介します。

 

夜食は受験生の定番?

2014年、大手のコラム配信ウェブサイトが、416人の受験生を対象に「夜食に何食べる?」というアンケートを行いました。

 

その結果明らかになった、上位2位から5位までの結果を紹介します。

 

5位・おにぎり(22人)

4位・ラーメン(48人)

3位・飲み物だけ(54人)

2位・お菓子などの甘いもの(86人)

 

夜食という言葉から思い浮かぶような、定番のメニューがそろっています。

 

ですが、これらを上回る1位の回答は何かというと、ずばり「夜食は食べない・特にない」(137人)というものでした。

 

それを聞いて、肩透かしをくらったような気持ちになった人もいるかもしれません。しかしこの調査の結果は「夜食を食べていない受験生も多い」という事実を明らかにしたものであり、注目すべき内容だといえるでしょう。

 

夜食との付き合い方、どうすればいい?

受験生の意見の中でも多数をしめた「夜食は食べない」という選択肢は、賢明な判断だといえるかもしれません。

 

大人になると特に実感できるのですが、夜遅い時間に食事をとるのは、身体に大きな負担がかかります。

 

遅い時間に食べたものは、寝ている間に消化されます。消化には体力を使いますし、寝ている時の消化は起きている時よりも時間がかかってしまいます。そのため、朝起きると身体に疲れが残っている可能性があるのです。消化しきれなかったものは脂肪になるので、肥満につながるかもしれません。

 

しかも、夜食が胃の中に残っているせいで空腹にならず、朝ごはんを抜いてしまう受験生もいます。それが習慣になると、そのうちに体調を崩してしまうかもしれません。

 

このように、夜食には多くのデメリットがあるのです。長い受験期間を乗り切るためにも、なるべく夜食は避けたほうがいいかもしれません。

 

それでも「おなかがすいて勉強がはかどらない」「食事は勉強の気分転換になる」といった理由で、夜食を食べたいと思う受験生もいるでしょう。

 

そんな人は、ガムを噛んで気分をまぎらわせるか、少しだけチョコレートを食べることをおすすめします。

 

チョコレートには脳の栄養になるブドウ糖が含まれているほか、記憶力や集中力を高めてくれる成分も入っています。ただし、この効果は1時間くらいで切れてしまいます。

 

受験勉強の楽しみにもなる夜食ですが、健康に影響を及ぼすことを考えると、できる限り控えるべきだといえるでしょう。どうしても食べたくなってしまった時は、少しのチョコレートだけで我慢するか、量を調節するなどして、健康に配慮することを心がけましょう。