地学 の関門、天気の問題でよく扱われる用語は?

天気予報を見たことがないという人は、ほとんどいないでしょう。たくさんの人が今後の天気を気にして、日常的に天気予報を見ているはずです。

 

このように生活に密接に関わっている天気ですが、受験勉強に関してはどうでしょうか。

 

天気は地学の範囲の一部として扱われています。しかし理解しにくい内容も多く、苦手分野になってしまっている人も少なくありません。

 

ここではそうした天気の苦手を埋めるための対策として、天気予報で見る機会も多く、なおかつ試験の問題でも扱われることが多い用語について説明します。

 

 

西高東低

天気予報の言葉に耳を傾けていると「冬型の気圧配置」という用語がよく聞かれます。

 

その言葉のとおり、この用語は冬に見られる特徴的な気圧配置のことです。

 

西に高気圧があり、東に低気圧が見られることから、この気圧配置は「西高東低」と呼ばれています。

 

西高東低の具体的な気象現象としては、日本海側では雪が多く、太平洋側では反対に乾いた晴天が多いことがあげられます。

 

梅雨

非常に有名な気象用語ですが、「具体的に説明せよ」と言われると、うまくこたえられない人は多いのではないでしょうか。

 

梅雨の天気図の特徴は、東西にのびている梅雨前線(停滞前線)です。

 

天気予報で、赤い半円と青い三角形が交互に並んだ曲線を見たことがあるでしょう。あれが梅雨前線です。

 

南側に「太平洋高気圧」とよばれる高気圧が張り出しているのも、梅雨の天気図の特徴です。

 

春の天気の特徴とは?

春は移動性高気圧と温帯低気圧が交互に通過する影響で、晴天の日が長続きしません。そのため、低気圧と高気圧が交互に続く天気図が、春の天気の特徴的な形といえるのです。

 

天気の問題の中には、天気図を表示して「どの時期の天気図かをこたえよ」といった形式で出題されるケースもあります。日本列島の上に高気圧がかかっていて、その前後に低気圧が配置されている図を見たら、春の天気だと思うようにしましょう。

 

また、春先に見られる気象現象には「春一番」と呼ばれるものがあります。

 

春一番というのは立春以降に低気圧が日本海側を通過している時に起こる現象です。南には高気圧がかかっており、低気圧に向かって湿った風を吹き込みます。

 

この風が、春一番に吹く強風の正体なのです。

 

ここまで紹介したのはすべて有名な用語ではあるものの、具体的な特徴の説明を聞いただけでは、すぐにはわからないかもしれません。

 

天気図と気象用語を頭の中で結びつけ、具体的なイメージとして理解するためには、天気予報で表示される天気図に目を通し、解説に耳を傾けることが一番です。

 

長い時間が必要にはなりますが、これからは「晴れか雨か」といった天気に注目するばかりではなく、勉強の一環として意識して見ることをおすすめします。そうすることによって、いつのまにか天気の苦手が薄れているかもしれません。