英和辞典を受験に活用する方法は?

中学や高校に入学した時に購入する機会が多い英和辞典。ほとんどの生徒が、利用したことがあるはずです。

しかし、日々の勉強できちんと活用している生徒というのは、意外と少ないのではないしょうか。最近では持ち運びに便利な電子辞書も普及し、利便性も向上してきました。それでも、直接的に受験に活かせる参考書や問題集が増えている昨今では、教材としての優先度が低くなってしまっていると言わざるを得ません。

ですがこうした英和辞典も、使い方によっては十分、受験の役に立てることができるのです。

その内容とはどのようなものなのでしょうか?今回は受験生に覚えておいてもらいたい、英和辞典の活用方法についてお伝えします。

 

英和辞典を使うメリットとは?
英和辞典をたまにしか使っていない人は、辞書を「意味を調べるもの」と単純に考えてしまっているのかもしれません。

しかし、英和辞典に書かれている情報は、それだけではないのです。

その1つが「品詞」です。動詞や形容詞、名詞といった品詞は、英語の文法を考える上では欠かすことのできない情報です。英文法がよく分からない、苦手だという人の中には、品詞を意識することをおろそかにしてしまっている人が少なくありません。英和辞典には単語ごとの品詞の区別はもちろん、動詞の区別も「自動詞」と「他動詞」に分かれているなど、細かく記載されています。こうした点も意識して読んでいくと、英語の理解が進みます。

また、用例が書かれているのも、見逃せないポイントであると言えるでしょう。用例は、その単語の「定番の使い方」だと言い換えることもできます。「この副詞が付くと、どういった意味に変わるのか」「こんな慣用句があるのか」など、その英単語を実用的な形で理解できるようになるのです。

発音の仕方やアクセントの位置が書かれているのも、リスニングの勉強には役立つポイントです。

 

辞書の特徴を活用した勉強方法は?
こうした特徴を受験勉強に活かすには、どうすればいいのでしょうか。

「辞書を活用する」ということは、すなわち「辞書を積極的にひく」ということです。

最近の電子辞書では勉強用に特化した機能が搭載されているのも多く出ています。

その中の1つが、履歴機能です。これは、過去に調べた単語をさかのぼって閲覧できるというもので、この記録を参考に単語カードを作ると、知らなかった単語ばかりを集中して調べられるようになるはずです。

また、電子辞書の中には単語の音声が流れるものもあるので、分かりやすく発音を調べることもできるでしょう。

ここまで紹介したのは電子辞書の機能でしたが、紙の辞書にも紙の辞書の良さがあります。単語にアンダーラインを直接引いたり、余白に書き込んだりできるので、自分に必要な情報を追加できるという点では電子辞書よりもまさっているのです。辞書を積極的に活用する意欲がある人には、紙の辞書の方が向いているかもしれません。

受験においては注目されることの少ない辞書ですが、その機能を理解すると、受験勉強にかなりの効果を発揮することができるはずです。英語で伸び悩んでいる人は、是非とも英和辞典に着目してみてください。