見逃せない日本史の注目ポイント! 縄文時代と弥生時代の違いとは?

 

日本史の勉強において、縄文時代や弥生時代は早めに済まされがちな分野であることは否めません。しかし、これらの時代も出題範囲となっており、確実に点を取るためには、その特徴について理解する必要があります。

 

その参考になるよう、ここでは縄文時代と弥生時代を比較します。違いを把握して、それぞれの時代の理解につなげてください。

 

生活スタイルの変化がポイント

まずは、縄文時代と弥生時代の大まかな違いについてお伝えします。

 

縄文時代は、今からおよそ1万6,500年前から紀元前4世紀ごろまでとされています。そして弥生時代は、縄文時代の終わりとされる紀元前4世紀ごろから3世紀ごろまでと考えられています。

 

縄文時代と弥生時代をわける大きなポイントは、生活スタイルの変化です。

 

縄文時代の生活は、狩りが中心となっています。弓と矢を使って小さな動物を狩ったり、漁に出て魚や貝をとったり、森で木の実を採取するといった方法で、移住しながら生活していました。

 

しかし、縄文時代の後期になると中国や朝鮮半島から稲作が伝わり、米作りが広まっていきました。そして弥生時代になると、農耕や稲作が中心となり、定住生活を送るようになります。この生活が定着し、発展するにつれて、石包丁や金属製の道具なども使われるようになってきたのです。

 

縄文土器と弥生土器の違いとは?

縄文時代と弥生時代の土器が比較されることもあります。この比較も、2つの時代の違いを把握するポイントとしておさえておくといいでしょう。

 

縄文時代に使われていた縄文土器は、その名前が表しているように、縄のような模様が入っていることが特徴です。縄文土器は採取した食物などを調理し、保管する目的で使われました。

 

対して弥生土器は、縄文土器に比べるとシンプルな外見であることが特徴です。また、縄文土器より薄いにもかかわらず頑丈に作られており、土器を作る技術の進歩がうかがえます。縄文土器と同様に、弥生土器も食料の保管や調理がおもな目的であると考えられています。

 

今回は大まかな生活スタイルと土器の違いに留まりましたが、それぞれの時代では遺跡や祭祀に使われた道具など、違う点は多岐にわたります。こうしたさまざまなポイントからも比較を重ねることで、2つの時代についてより深く理解できるようになるでしょう。

 

日本史で確実に高得点をとりたいと考えている方は、縄文時代と弥生時代についてもしっかりと勉強しましょう。