TEAPはこれからの英語試験の定番になるか?

 

TEAPという言葉をご存知でしょうか?

 

これは上智大学と日本英語検定協会が共同で開発した、英語力を測る試験です。

 

英検やTOEIC,TOEFLといった試験に比べるとまだまだ知名度は低いものの、すでに多くの有名大学がこの試験の成績を入試に取り入れています。受験対策として覚えておく意義は、大きいといえるでしょう。

 

今回は、そんなTEAPの内容について紹介します。

 

TEAPは大学入試に特化した英語試験

TEAP(Test of Academic Purposes)は、大学教育のレベルにふさわしい英語力を測ることを目的とした試験です。大学入試を前提とした試験であるということが、TEAPの大きな特徴であるといえるでしょう。高校3年生がおもな対象であり、難易度は英検準2級から準1級程度に設定されています。

 

TEAPのテストの内容は「マークシートによる70分間のリーディングテスト」「マークシートによる50分間のリスニングテスト」「解答用紙への記入を行う70分間のライティングテスト」「1対1の面接方式で行うスピーキングテスト」の4つから構成されています。

 

また、TEAPには実践的な英語運用能力を測ることを目的とした「TEAP CBT」という試験も存在しています。

 

TEAP CBTの試験もTEAPと同様に4つの要素から構成されているのですが、回答にはコンピューターの操作やタイピングが必要となっており、コンピューターの操作スキルも結果に反映されるようになっています。

 

大学での導入が進むTEAP

TEAP利用型入試の歴史はまだ浅く、2015年度の入試から導入されています。

 

上智大学では学科ごとに基準となるスコアが設定されており、TEAPのリーディングとリスニングの合計点数が基準をこえていれば、入試での英語の試験が免除されるというシステムとなっています。

 

導入されて間もない制度にも関わらず、TEAPはすでに数多くの大学で取り入れられています。例をあげると、青山大学、中央大学、東洋大学、関西大学、近畿大学、筑波大学などの大学が導入しています。

 

TEAPを利用した入試を導入している大学と学部については、それぞれの大学の公式ウェブサイトや日本英語検定協会の公式ウェブサイトに掲載されています。志望校がTEAPを利用した入試を取り入れているかどうか、確認してみるといいでしょう。

 

すでに多くの大学が利用しているTEAPですが、その数は今後もさらに増えていくことが予想されます。

 

TEAPの受験資格は高校3年生以上で、2016年には7月、9月、11月の年3回行われました。

 

事前にTEAPで基準以上の得点をとっておけば、本番までの期間は他の教科に力を入れることができるでしょう。もしも志望校がTEAPを取り入れているのであれば、受験勉強を効率よく行う方法として有効です。

 

TEAPは今後、大学受験においてますます重要な存在となっていくことでしょう。志望校で導入されている場合には、受験方法の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。