予備校は寮がオススメ? メリットとデメリットを紹介します

ハイレベルな大学の受験には、当然ながらリスクが伴うものです。残念ながら、あと一歩のところで実力が及ばず、浪人という選択肢を選ぶ方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな時は、来年は確実に合格したいという思いから、できる限り集中できる環境で勉強したいと考えるのが自然です。

 

大手の予備校や医学部などの難しい学部を目指す予備校では、そんな時の選択肢として、学生寮を備えているケースもあります。家が地方にあって予備校に通いにくい方や、勉強に専念したい方にとっては有効な方法ですが、金銭的・精神的にも負担となってしまう可能性があります。よく考えた上で、検討する必要があるといえるでしょう。

 

予備校の寮に入ることには、果たしてどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか。そして予備校の寮を選ぶ際には、どういった点に注目するといいのでしょうか。

 

今回は、全寮制の予備校に関する情報をお伝えします。選択する時の参考にしてください。

 

予備校の寮に入るメリットとデメリットは?

まずは、寮生活の長所と短所について説明しましょう。

 

寮生活の良い所は、なんといっても「集中しやすい環境で勉強ができる」という点にあります。

 

予備校の寮に入っている浪人生の生活は、日中に予備校で勉強し、その後で寮に戻って自習などをすることになります。1日の生活スケジュールのすべてが、勉強を中心に動くようになるのです。

 

門限や消灯時間などが決まっている寮もあるので、適切な生活リズムの中で勉強することもできるでしょう。また、中には専門の調理士さんがいて料理をつくってくれる寮もあり、栄養管理の面でも行き届いています。

 

このように、生活のさまざまな面での管理が行き届いており、集中しやすい環境で勉強が続けられるという点が、寮のメリットです。

 

しかし、この長所は同時に、寮の短所となる可能性もあるのです。

 

生活の面から管理され、「勉強第一」という空気の中で毎日を送るということは、人によっては大きなプレッシャーを感じてしまう場合もあります。こうした状況の中で1年近い時間を過ごすのは大きな負担となり、かえって効率が悪くなってしまうかもしれません。

 

つまり、寮での勉強が大きな効果を発揮するかどうかは、受験生の性格によるところも大きいといえるでしょう。自分は徹底的に管理された環境に向いているかどうか、よく考えてから判断する必要があります。

 

予備校の寮を選ぶ時の条件は?

こうした条件を考慮して、寮に入ると決めた場合、どういった寮を選ぶと良いのでしょうか。

 

まず大切なのは、設備や管理が充実しているかどうかです。

 

「予備校から近すぎず、遠すぎずの位置にあるのか(近すぎると、他の予備校生が集まってきて気が散ってしまうから)」「24時間面倒を見てくれる体制があるか」「しっかりとした自習室があるか」「食事付きかどうか」

 

こうした条件に注目するといいでしょう。

 

また、寮によっては予備校ではなく、複数の予備校と提携している別の会社が管理している場合もあります。医学部などの難易度の高い学部を目指している場合、他の予備校生

に通う学生と一緒に生活しているとペースが乱れてしまう可能性があります。

 

そのため、医学部などの受験を目指している方は、通う予備校が管理している寮を選ぶことをおすすめします。

 

受験生にとって何よりも大切なのは、第一志望の大学に合格することです。そのためにも、勉強に集中できる環境作りには力を入れたいところです。

 

寮に入って勉強することは、そのための最適な方法であるといえるでしょう。しかし、それがかえって自分の負担にならないかどうか、きちんと考えなければいけません。

 

長期戦になる受験勉強では、無理のない範囲で勉強に打ちこむことが大切です。冷静に考えて、後悔のない選択を心がけましょう。