双子葉類と単子葉類の違いを知ろう!

中学の理科第2分野で習う生物の中でも、植物は早い段階で習う基本的な分野です。もしもこの時点で生物に苦手意識が芽ばえてしまうと、生物そのものが不得意な分野になってしまう可能性があります。

 

問題なく生物の勉強を続けてきたという人でも、3年生になって受験勉強を始める頃には、最初のうちに習った内容を忘れてしまっているかもしれません。受験の生物で高得点をとるためにも、植物に関する復習は欠かせないのです。

 

今回はそんな植物のジャンルの中でも、最後の方に習う「植物の分類」について大まかに説明します。双子葉類と単子葉類のそれぞれの特徴をしっかりと把握して、この分野への理解を深めましょう。

 

まずは植物のジャンルを把握しよう

双子葉類と単子葉類の違いを説明する前に、まずは全体的な植物の分類について復習しておきましょう。

 

植物のジャンルは大まかに、水中に生えるソウ類と、陸上に生えるコケ植物、シダ植物、種子植物にわかれます。

 

これらの4つのタイプは、他にも「根・茎・葉の区別があるもの(種子植物とシダ植物)と区別がないもの(ソウ類とコケ植物)」や「胞子で増える(ソウ類と苔植物、シダ植物)、種子で増える(種子植物)」といった特徴でも分類することができます。

 

種子植物はさらに、胚珠しか持っていない「裸子植物」と、胚珠が子房に包まれている「被子植物」にわけることができます。

 

裸子植物の代表的な種類にはマツ・スギ・ヒノキ・イチョウ・ソテツの5つがあげられます。

 

出題される可能性がある裸子植物はほとんどこの5つで、逆に被子植物に該当する植物は非常に多岐にわたります。そのため、裸子植物と被子植物を分類する時には上記の5種を覚えておいて、その他の種子植物は被子植物という形で理解すると良いでしょう。

 

双子葉類と単子葉類の特徴は?

被子植物は、そこからさらに双子葉類と単子葉類に分類することができます。

 

これらの2種類の名前は、植物の子葉(種子からはじめて伸びる葉)の枚数に由来しています。双子葉類は子葉の枚数が2枚であるのに対して、単子葉類は子葉の枚数が1枚となっているのです。

 

この2種類の区別は、子葉の枚数だけではありません。根の形や茎の維管束の並び方といった特徴にも、それぞれ違いがあるのです。

 

参考に、双子葉類と単子葉類の特徴を以下にまとめます。

 

・双子葉類

子葉の枚数:2枚

葉脈の通り方:網状脈

根の形:主根と側根に分かれている

茎の維管束の並び方:輪のような形で並んでいる

 

・単子葉類

子葉の枚数:1枚

葉脈の通り方:平行脈

根の形:ひげ状

茎の維管束の並び方:不規則

 

これらの特徴が、双子葉類と単子葉類での大きな違いとなります。それぞれの性質の違いを把握するためにも、ここにあげた内容を覚えておいてください。

 

双子葉類と単子葉類の違いは、生物で扱う幅広いジャンルのほんの1つに過ぎません。しかし、試験で高得点をとるためには、このような1つ1つの分野について理解を重ねることが不可欠です。

 

特に今回紹介した内容は、生物の中でも初期に扱う分野です。基本を押さえるという意味でも、植物の分類についてしっかりと把握しておきましょう。