現代文の重要ポイント。評論文と小説の読み方の違いを紹介します!

大学受験の試験科目の中でも、国語は多くの人にとって必要になる教科です。

 

しかし、その中でも高い配点を持つ現代文は、勉強の方法が把握しづらい分野でもあります。どうやって勉強したらよいのか分からないために、現代文の勉強を後回しにしてはいませんか?

 

現代文の問題で扱われる分野の中でも、評論文と小説は代表的なジャンルです。それと同時に、この2つは現代文の中でも性質が大きく異なります。

 

この2つのジャンルの特徴を理解することによって、現代文の問題が今までよりも効率よく解けるようになるでしょう。

 

そのきっかけになるように、ここでは評論文と小説の読み方の違いを紹介します。

 

理解が難しい評論文

1つのテーマについて筆者が自分の考えを展開したり、経験を述べたりしている評論文は、勉強方法が把握できず、思うように点数を伸ばすことができない分野です。

 

評論文で高得点を取るためには、まず読解力と文章から答えを導き出す力が求められます。

 

これらの能力は現代文全般において必要ですが、評論文の場合はそれに加えて、問題文の背景となる知識や、文中の語句を理解できるだけの語彙力も求められます。

 

このように多くの資質が問われるのも、評論文が難しい理由の一つだといえるでしょう。

 

評論文でなるべく高い点数を取るためには、まず問題文を読みながら、重要な箇所に印をつけることが大切です。

 

筆者の考えが述べられている部分に波線を引いたり、問題提起が行われている部分に傍線を引いたりして、それぞれの内容にあわせて印の内容を変えるようにしましょう。こうすると文章の全体的な内容が把握しやすくなり、理解が進みます。

 

しかし、現代文が苦手だと、評論文を読んでも内容を完全には把握できない可能性があります。

 

もしも自信がないのであれば、先に問題を読む方法もおすすめです。特に選択肢がある問題の場合は、その内容が本文の意図をあらわしていることも多いので、本文の理解を助けてくれる可能性が高いのです。

 

小説では「心情」に注目!

小説の文章が評論文と大きく違うのは、文章の中に登場人物が存在しており、彼らの会話や行動によってストーリーが進行していくことです。

 

小説では、こうした登場人物の行動の背景にある「心情」が重要な要素となります。そのため小説の問題には、心情を問うものがたくさんあります。

 

つまり、作中の人物達の心理をしっかりと読み解くことが、小説の問題で高得点を取る鍵なのです。

 

当然ですが、問題に指定されている箇所に心情が直接書かれているケースはほとんどありません。該当する箇所の登場人物の行動や、前後の文章の内容をしっかりと理解して、この人物が何を考えているのかを推測してください。

 

同じ現代文で書かれた文章であっても、評論文と小説ではまったく違う事柄を表現しており、問われる内容も異なってきます。現代文で高い点数を取るためにも、こうした性質の違いを意識して、適切な対策を立てるようにしてください。