付属高校は有効な選択肢?メリットと注意点を紹介します

併設している大学にそのまま進めるイメージの強い付属高校は、魅力的だと思われることが多い選択肢です。国立大学の付属など、人気が高い大学の付属高校ともなれば、公立や私立の難関高校にも引けを取らない競争率になっています。

 

しかし、大学の付属高校には他の高校にはない魅力がある一方で、注意しなければいけないポイントも存在しています。

 

今回は、そういった付属高校ならではのメリットと注意点についてお伝えします。付属高校を進路として検討している人は、今回紹介する情報を参考にしてください。

 

付属高校のメリットとは?

付属高校と聞いて多くの人がイメージするように、付属高校の一番のメリットとは、併設の大学へ進学しやすいことです。

 

いわゆる「エスカレーター式」という言葉もあるように、付属高校では併設している大学への進学を見すえたカリキュラムが組まれている傾向があります。

 

将来の大学受験にかかる負担を大幅に軽くすることができるこの特徴は、生徒自身はもちろんのこと、保護者にとっても魅力的です。

 

ただし、すべての付属高校が併設している大学への進学を行っているわけではないので、注意しなければいけません。

 

例えば、人気校である筑波大学附属高校や筑波大学附属駒場高校は筑波大学の付属校ですが、筑波大学にそのまま進学できるわけではありません。

 

他にも、お茶の水女子大学附属高校はお茶の水女子大学へ進学できる枠もありますが、その数は10人程度と、非常に少なくなっています。

 

このように、すべての大学付属高校が併設している大学へ進みやすいわけではないので、進路を検討する際にはしっかりと確認する必要があります。

 

付属高校のデメリットは?

付属高校への入学を考えている人には、事前に把握しておいて欲しいポイントもあります。

 

まず、付属高校のメリットとして併設している大学に進学しやすいことを挙げましたが、付属高校に入学すれば誰でも進学できるとは限りません。前章で紹介したお茶の水女子大学のように枠が限られていたり、一定の成績をクリアしていないと進学が認められなかったりなど、進学には条件が設けられている付属高校も少なくありません。必ずしもエスカレーター式に進学できるわけではないことも覚えておきましょう。

 

もう1つ注意が必要なのは、付属高校に進学した後、併設ではない大学を受験しようとする場合です。

 

付属高校によっては、他の大学を受験するためのサポートが充分ではない可能性があります。そのため、幅広い大学への受験を視野に入れると、レベルの高い付属校よりも進学校の方が向いているケースもあります。志望校を選ぶ時には、細かい所まで条件を比較するようにしましょう。

 

大学受験の負担を減らせる可能性もある付属高校は、受験生や家族にとっても魅力的な選択肢です。しかし、付属校によって制度は違うので、条件をしっかりと比較することが大切です。

 

付属校への進路を考える場合は、メリットとデメリットをきちんと比較しましょう。高校卒業後の進路もイメージして、目指している付属高校が本当にふさわしいのかをよく考えるようにしましょう。