日本史で差をつける、文化史攻略のコツを紹介します!

歴史上の出来事や重要な人物など、日本史には覚えなければいけない要素がたくさんあります。

 

さまざまな時代の建築物や美術作品を扱う「文化史」も、日本史で高得点を取るためには欠かすことができない要素の1つです。

暗記しなければいけない情報が多い文化史は、日本史の中でも苦手に感じている人が多い分野でもあります。

 

どちらかといえばマイナーな存在のため、文化史を無視してしまおうと考える人もいるかもしれません。しかし、マイナーであっても必ず出題されるジャンルです。日本史で高得点を取るためには、文化史を見過ごしてはいけません。

 

これから紹介する情報も参考にして、文化史の勉強をさらに充実させてください。

 

江戸時代を境に扱いが変わる文化史

冒頭でも述べたように、文化史とは歴史上の絵画や工芸といった美術作品、そして建築物などを扱うジャンルです。仏像や文学作品、茶道なども、文化史に含まれます。

 

あくまでも日本史の大きな流れから派生しているジャンルなので、大問がまるごと文化史から出題されるなど、大々的に取り上げられることはまずありません。大問のテーマに関連している知識の1つとして問われるケースがほとんどです。

 

どういうことかというと、江戸時代よりも前の芸術作品は、その時期の権力者がパトロンのような役割を果たし、その人物の意向に沿って作品を作るケースが一般的でした。

 

「織田信長や豊臣秀吉の庇護によって大成した茶の湯の文化」「足利義政の支援によって花開いた東山文化」など、それぞれの時代の権力者と関連しているケースが多いのです。

 

そのため、豊臣秀吉がテーマとなっている大問の中で茶の湯について問われるなど、たいていは歴史上の大きな出来事や人物と関連して出題されます。

 

しかし、江戸時代を迎えると町人の力が強くなって、芸術が庶民の人たちの間にも広まっていきました。それにつれて、通史(日本史の大きな流れ)との結びつきは弱くなっていきました。こうした理由から、江戸時代以降では文化史の問題の扱われ方が異なる傾向があります。

 

とはいえ、文化史がそれぞれの時代の出来事や特徴と結びついていることに変わりはありません。文化史をマスターするためには、通史をしっかりと押さえることが大切なのです。

 

まずは通史をしっかりと学習し、それから文化史の対策を行うようにしましょう。

 

文化史の問題の傾向は?

文化史で特に問われる可能性が高いのは、作品の作者名です。そのため、作品と作者名はセットで覚えなければいけません。

 

扱うジャンルによっても、出題される問題は変化する傾向があります。

 

例えば、建築物や仏像などの場合は、その特徴がよく問われます。美術作品や文学作品では、「狩野派」「琳派」といった流派が問われることもあります。

 

写真を使った出題が多いのも、文化史の特徴です。こうした出題に対応するためにも、文字だけではなく画像の情報とあわせて覚えるようにしてください。

 

文化史は暗記が多く、大変なジャンルであることは否めません。しかし、出題の傾向を押さえておくと、以前よりも効率的に勉強ができるようになるはずです。

 

通史の勉強を行った後は文化史もしっかりとカバーして、日本史を高得点が狙える科目にしてください。