小論文の対策、どうすればいい?

推薦入試などで出題される可能性の高い小論文ですが、どんな対策を立てたらいいのかわからない人も多いのではないかと思います。中には、国語の作文と同じようなものだと考えている人もいるでしょう。

 

しかし小論文で高い評価を得るためには、その性質を理解し、どのような書き方が求められているかを知っておくことが重要です。

 

そこで今回は、小論文に関する情報を紹介します。これから小論文の対策を行おうとしている人は、参考にしてください。

 

小論文の特徴とは?

小論文ならではの特徴とは、どういった点にあるのでしょうか。

 

小論文と聞いて、「与えられたテーマに関して文章を書くもの」だとイメージする人もいるのではないかと思います。

 

たしかに、それも間違いではありません。しかし、それだけでは作文と変わりません。

 

そもそも、小論文と作文との違いはどこにあるのでしょうか。

 

大まかにいえば、作文は「与えられたテーマに関して、自分の体験や感想をもとに文章を構成していくもの」。それに対して小論文は、「与えられたテーマに関して、自分の意見や考えを述べ、その根拠を論理的に説明し、相手を説得するもの」ということになります。

 

これだけでは、わかりにくいかもしれません。

 

もう少し具体的にいうと、作文は語尾が「~だと思った」「~して良かった」といった言葉になるような、自分の主観による文章のことです。しかし、小論文では「私は~であると考える」「なぜなら~であるからだ」といった、論理的な文章を書くことが求められます。

 

文章を書くという点では同じであるものの、作文と小論文では求められている文章の性質が大きく異なります。小論文に慣れていない人は、混同しないように注意しましょう。

 

良い小論文を書くためには、何が必要?

このような性質をふまえた上で、どういった対策をとればいいのでしょうか?

 

小論文を書くときは、次のような流れを意識することが大切です。

 

①問題を提起する

②自分の意見を述べる

③意見の根拠を展開する

④ここまでの流れをふまえた上で、結論を述べる

 

こうした流れを理解して、筋道を立てて文章を書くことを心がけましょう。

 

小論文を書く前の準備も大切です。与えられたテーマで何が問われているのかを事前に理解し、文章などの資料が与えられている場合はしっかりと読み込むようにしましょう。

 

良い小論文を書くためには、読解力、与えられたテーマに関して疑問や自分なりの考えを思いつく発想力、論理的な思考力、自分の意見を的確に伝えられる表現力が必要です。

 

日ごろから新聞などの文章にふれ、その内容について自身なりに考えるようにして、小論文に求められる力を養っていきましょう。

 

一般入試の問題に比べると後回しにされがちな小論文の対策ですが、推薦入試では重要な評価基準の1つになるので、注意しておきたいものです。積極的に文章を読む機会をつくり、考える力を磨いていってください。