東京にも完成予定。英語村に期待できる効果とは?

国際化が進む昨今では、英語力の向上はますます重要になってきています。

 

そんな中、実用的な英語に触れて対応力を高めることができる「英語村」という施設が、全国各地で増えています。

 

2018年には東京でも英語村が開設されることが決定しており、このタイプの施設がますます注目されるきっかけになりました。

 

英語は大学受験において重要な科目の1つです。それだけでなく、実用性の高い英語力を身につけておけば、大学に合格した後や、社会に出てからも役に立ちます。英語を特に重視している受験生にとって、英語村は魅力的な施設なのです。

 

今回は、2018年に開設が予定されている東京の英語村の話題と一緒に、全国にあるさまざまな英語村を紹介します。受験の勉強とまた違った視点で英語力を高められるという点から、ぜひ参考にしてください。

 

生きた英語が習得できる「英語村」

まずは、東京での開設が予定されている英語村の概要を通して、英語村がどのような施設なのかをお伝えします。

 

この英語村は、東京都教育委員会による有識者会議を通じて開設が決定しました。具体的な内容については今も検討が進められていますが、この施設は、東京都が選んだ民間事業者が運営を行う予定となっており、おもな対象を小学生から高校生までと定めています。

 

また、現時点では「学校で学んだ内容をふまえた体験的・実験的なプログラム」「日帰りコースと宿泊コースでのプログラムの提供」「さまざまな国との交流イベントの実施」などの導入が考えられています。

 

この有識者会議の報告書では、英語村の概要を「外国とほぼ同様な環境を作り、その中で英語学習を行う施設」と説明しています。

東京都の英語村の目的は、この概要に沿ったものとなっています。そのため、子供たちが将来英語をコミュニケーションの手段として積極的に活用できるよう、上記のように、座学とは違った形で英語力が養えるプログラムが策定されました。

 

全国各地に存在している英語村

東京の英語村のほかに、国内ですでに開設している英語村もみてみましょう。

 

最初に紹介するのは、近畿大学がキャンパス内に設置したE3[e-cube]という施設です。

 

立方体の形をした木造ガラス張りの施設の中では、英語以外の言葉を使うことはできません。その中でネイティブのスタッフと一緒に、ゲームや料理、スポーツといったプログラムを行うことで、楽しみながら英語のコミュニケーション力を育むことができるのです。

 

基本的には近畿大学の学生しか利用することはできませんが、期間限定で高校生も利用できることもあるので、気になる方は公式ウェブサイトをチェックしてみてください。

 

福島県岩瀬郡にある「ブリティッシュヒルズ」は、中世の英国をモデルにした街並みの中で英会話やマナーなどを学べる、本格的な宿泊型研修施設です。1994年の開設以来、小学生から中学生、社会人に至るまで、幅広い人たちに利用されてきました。

 

大阪の大型複合施設である「EXPOCITY」の中にある「OSAKA ENGLISH VILLAGE」は、2015年に開業した新しい英語村です。

 

この施設ではレストランや洋服店といった、23の部屋が設けられています。それぞれの部屋で英語を教わりながら体験をすることで、言葉と一緒にアメリカの生活スタイルや歴史、文化への理解を深めることができます。

 

以上3つの英語村のほかにも、2016年に開設したばかりの京都市立日吉ヶ丘高校の英語村や、中学や高校を対象に「出張英語村」の取り組みを行っている鳥取環境大学の英語村など、さまざまな英語村が独自の活動を行っています。

 

受験勉強に役立つだけではなく、その後の生活でも重要になるスキルを磨くためにも、機会に恵まれた際には英語村を活用してはいかがでしょうか。