英語受験の難所、英作文の攻略方法は?

高度な英語の試験では、英作文は避けて通れない存在です。

 

英語が得意な人であっても、英作文を難しいと感じている人は少なくありません。英語が苦手な人の場合は尚更で、中には英作文の問題が出てきた時点で半分あきらめてしまう人もいるほどです。

 

しかし、英作文の問題には高い配点が与えられているケースが多く、英作文への対策を怠っていると、英語の試験の結果に大きく響いてしまいます。

 

英語はどんな試験でも重要視されている、基本的かつ大切な科目です。英語で高得点をとるためには、英作文の問題の特徴や対策について、しっかり理解しなければいけません。

 

今回は、そんな英作文問題の攻略に必要な、基本的な情報を紹介します。英作文に苦手意識を持っている人はもちろん、英語に自信があるという人も、ぜひとも目を通してください。

 

英作文を解くカギは「設問の理解」

大学入試に出題される英作文の問題は、大まかに2つのパターンにわかれます。

 

1つは、問題の中で与えられた質問に対して、自分の感じたことや思ったことを文章で表現するというものです。そしてもう1つは、与えられたテーマについて、自分の意見を述べるというものです。

 

もちろん、英作文ではこうした形式ばかりが出題されるわけではありません。設問の会話の途中が空欄になっていて、その中に当てはまる英文を書き込むという形式もあります。

 

非常に基本的なことですが、問題が求める方向性を見誤ってしまうと、解答としては適切ではない文章となり、大幅な減点につながってしまいます。

 

こうしたリスクを避けるためにも、最初に設問をしっかりと読み込んで、その内容を理解した上で問題に取り組むことが大切です。

 

問題を読んだらいきなり英文を書き始めるのではなく、まずは答えの中心になりそうな内容をメモし、構成を考える時間をとるようにしましょう。丁寧に取り組むことによって、求められている英文に近づける可能性が高くなります。

 

もう1つ。本番で筋の通った英文を作成するためには、最初に結論を持ってくるのも有効です。

 

英作文の作成は基本が大事!

一から英文を作成しなければいけない英作文の問題は、それだけで難しいものだと感じてしまう人も少なくありません。

 

しかし、英作文には数学のような明確な答えというものがありません。この特徴を利用することで、思ったより簡単に英作文が作れるようになります。

 

例えば「私の大切なものは、父に買ってもらったキレイなネックレスです(The most important thing is the beautiful necklace that my father bought for me.)」という文章を、英文にしたいと考えたとしましょう。

 

この文をそのまま1つの英文にしようと考えると、複雑で難解なように思えてしまいます。

 

しかし、この文を3つに分割してみたらどうでしょうか?

 

「私の父がネックレスを買ってくれました(My father bought a necklace for me.) 」

 

「それはとてもキレイなものです(It is very beautiful.)」

 

「そして、それは私の一番大切なものです(And it is the most important.)」

 

このように、シンプルな3つの文に分割すると、格段に作りやすくなります。

 

表現としてはたどたどしいと感じるかもしれませんが、正しい英文で伝えるべきことを伝えているので、減点対象にはなりません。

 

逆に、表現にこだわって難しい英文を書こうとしても、ミスをすれば減点されてしまいます。それよりも、無難にシンプルな表現を心がけることによって、確実に点を獲得することができるのです。

 

そのため、英作文の対策にも、基本が重要になってくるのです。

 

教科書の基本文を参考に、音読から和訳、英作文といった順番で、徐々に英作文に慣れていく練習をすることによって、英文を作成する力が付いてきます。

 

 

英語の問題の中でも難しいジャンルである英作文ですが、地道な練習を重ねれば、高い点数をとることも決して難しくありません。

 

英作文で高得点がとれるようになる頃には、英語の科目そのものにも自信が持てるようになっているでしょう。

 

難しく考える必要はありませんが、英作文は重要な存在であることを意識しておきましょう。その上で、早い段階から対策をとることが大切です。