入試のために覚えておきたい、内申書の基礎知識

高校受験では、入学試験の結果だけではなく、『内申書』という書類の内容も評価の対象になります。

 

住んでいる地域や受験する学校によっては、1年生の時からの内申が対象になります。早いうちから内申書の重要性を理解して評価を高めるよう努め、高校受験を有利に進めましょう。

 

内申点は高校受験の評価に影響する

高校を受験する際には、中学校が内申書を作成して志望校に提出します。

 

内申書というのは、中学3年の2学期(学校によっては前期)までの各科目の評価や特別活動での記録、出欠といった、学校でのさまざまな評価が書かれた書類です。

内申書に書かれている内容のうち、各教科の評価を点数であらわしたものを『内申点』と呼びます。高校受験では、この内申点が特に重要視されます。

 

内申書は、おもに公立高校の一般入試と推薦入試、私立高校の推薦入試で評価されます。私立高校の一般入試でも、学校によっては内申書を評価の対象にしています。

ただし、どの学年の内申点が評価に反映されるかは、都道府県によって異なります。例えば、東京都では3年だけが評価の対象になっていますが、神奈川県では2年と3年、埼玉県では1年と2年と3年が対象です。

 

内申点を上げるために気をつけるポイントは?

内申点は定期テストの点数だけではなく、授業態度や課題の提出も反映されます。実技科目ではこれらの項目に加えて、授業で制作した作品なども影響します。

そのため、テストの点数は良くても、授業態度が悪かったり提出物が遅れがちだったりして、内申点が低くなってしまう場合があります。

 

定期テストで高得点をとることはもちろん大切ですが、内申書は小テストの結果も評価の対象になります。比較的重要性が低いと思われがちな小テストでも、高得点を目指しましょう。

 

授業態度は、先生の印象に左右されます。わかる問題や気になることがあれば挙手をしたり、細かくメモをとったりして、積極的に授業に参加しましょう。授業中は背すじを伸ばして、やる気が伝わる姿勢を維持することも大切です。

また、宿題などは提出期限を守るだけではなく、きれいな字で書き、見やすくまとめるなどして、丁寧に作成しましょう。

 

毎日の授業を真剣に受けることが、高い内申点につながります。授業態度や提出物などの基本的な部分も大事にして、積極的に取り組みましょう。こうした日々の積み重ねが、高校受験の際の評価に結びついていくのです。