ノートを整理して効率の良い勉強を

ただ板書を写したり、問題の答え合わせをしただけのノートでは、見返してもすぐに内容を思い出しにくいものです。しかし、見やすいようにノートへのまとめ方を改善すれば、授業の復習や苦手な分野の確認をスムーズに行えるようになり、受験勉強に役立てることができます。

 

これから紹介する4つのポイントを意識して、ノートをわかりやすく整理しましょう。

 

適度に間隔を空ける

情報がびっしり書き込まれたノートでは、見返した時に内容が伝わってきません。しかも、後になって追加したい情報が出てきても、書き足すことができなくなってしまいます。こうした問題を避けるために、ノートをとる時は適度に間隔を空けることを意識しましょう。数学の計算でも、スペースに余裕をもたせて書くと計算ミスを減らせるでしょう。

 

また、用途に合わせてスペースを使い分けると、復習しやすいノートにすることができます。

例えば、「左側のページに授業の内容を書いて、右側のページを復習やプリントを貼るスペースに使う」「左側のページを予習に使い、右側のページを授業の内容の記録に使う」など、勉強の方法に応じてノートの構成を工夫すると、授業で習った内容をわかりやすくまとめることができるでしょう。

 

色分けをして見やすい工夫を

ノートの文字がすべて黒一色で書かれていると、どこに注目すれば良いのかわかりづらくなってしまいます。例えば、「問題の答え合わせをする時は赤、解き直しをする時は青、重要な語句は緑」などのように、ルールを決めて文字の色を使い分けると、見返した時にノートに書かれている内容がとらえやすくなります。

 

間違えやすい分野は特に意識して丁寧に

予習の時や授業中に回答を間違えてしまった問題がある場合は、間違えた理由や正解までの過程を細かく書き込んで、同じミスを繰り返さないように対策を立てましょう。

 

間違えることが多い箇所や自信がない箇所については、その部分にマーカーを引いたり印をつけたりして、自分に注意をうながすことも大切です。こうした重要な部分には目立つ色を使って、復習する時に目に留まりやすくしましょう。

 

ビジュアル要素を多く取り入れる

勉強する内容によっては、図やグラフ、地図などのビジュアル要素を多く使ってまとめると、イメージがつかみやすくなります。ノートに手書きするには多少手間がかかってしまいますが、作業をしながら頭の中で情報を整理することができます。

 

ノートをとる時に少し工夫するだけでも、わかりやすさを大幅に改善できます。これまであまりノート作りの方法について意識していなかった人は、ここで紹介したポイントに注意して、効率の良い勉強ができるノートになるよう心がけててみてください。