「志願したい大学」上位校。受験生が抱く早稲田大学のイメージとは?

リクルート進学総研がエリア別に行っている2017年の「進学ブランド力調査」の高校生の「志願したい大学」という項目で、早稲田大学が昨年1位の明治大学を抜き、9年ぶりに関東エリアの1位となりました。前年の調査でも早稲田大学は「志願したい大学」の2位であり、受験生にとって魅力的な大学であることが示されています。

 

この調査では、調査時に高校3年生だった受験生を対象に、50の項目について質問しています。早稲田大学は「志願したい大学」以外のさまざまな項目でも上位に挙がっています。その内容をみると、受験生が早稲田大学にどんなイメージを抱いているかがわかります。

 

2017年「進学ブランド力調査」にみる、早稲田大学の魅力とは

「進学ブランド力調査」は、高校生の大学選びの動向を明らかにする目的で、リクルート進学総研が2008年から年に1回実施している調査です。

 

調査結果は関東・東海・関西のエリアに分類され、すべての項目でそれぞれのエリアの結果が公表されています。

 

この中の「志願したい大学」という項目の関東エリアのランキングで、早稲田大学が志願度13.0%を獲得し、2008年以来の1位となりました。このランキングでは早稲田大学と明治大学が他の大学に比べて高い志願度を獲得しており、2017年のランキングでは2009年以来1位だった明治大学が2位となっています。

 

この他の多くの項目でも、早稲田大学は上位を獲得しています。

 

まず、知名度を調べた「知っている大学」ランキングでは、早稲田大学は95.0%を獲得し、関東エリアの1位となっています。これは他のエリアの1位の大学より高い数字で、さらに東海エリアでも2位に早稲田大学がランクインしています。

 

その他の項目別イメージランキングの中から、早稲田大学が上位に入った項目をいくつか紹介します。

 

・教育方針・カリキュラムが魅力的である(関東エリア1位・東海エリア5位・関西エリア4位)

 

・校風や雰囲気がよい(関東エリア1位・東海エリア8位・関西エリア2位)

 

・学校が発展していく可能性がある(関東エリア1位・東海エリア1位・関西エリア5位)

 

・就職に有利である(関東エリア2位・東海エリア3位・関西エリア6位)

 

・クラブ・サークル活動が盛んである(関東エリア1位・東海エリア2位・関西エリア3位)

 

世界大学ランキングでも注目される早稲田大学

もう1つ、近年の早稲田大学の魅力の高さを表す調査を紹介します。

2017年の3月に発表された研究分野別世界大学ランキング(イギリスの教育関連事業者「クアクアレリ・シモンズ社」が46の研究分野を対象に世界中の大学を評価し、ランキングにしたもの)の中で、早稲田大学が大きな躍進を遂げました。前年は100位以内に入った研究分野の数は3分野でしたが、2017年には9分野と大幅に数を増やしています。国内の大学では6番目に多く、さらにランキングの対象を200位にまで広げると、国内で4番目に多い24分野となります。

 

早稲田大学にはキャンパスライフや就職、将来性と、さまざまな面で魅力を感じている受験生が多く、この傾向が「志願したい大学」の1位につながっていると考えられます。2017年の研究分野別世界大学ランキングの例は、早稲田大学がさらに魅力を増す可能性が高いことをうかがわせます。

 

もちろん、早稲田大学ばかりが魅力的な大学というわけではありませんが、この例のような大学ランキングやニュースも、大学選びに役立てることができるでしょう。