正確な自己採点のポイントは?

試験や模試の後の自己採点には、問題の見直しや弱点の把握など、さまざまな意味があります。中でもセンター試験では、自己採点の結果をもとにその後の受験計画を立てることも多いため、正確な自己採点が大切です。

自己採点の重要性や注意点を把握して、試験本番に備えましょう。

 

自己採点を行う目的とは

なぜ自己採点は大切なのでしょうか?

 

第一に、自己採点はテストの復習として有効です。復習は解答用紙が返ってきてからでいいと考えている人もいますが、多くのテストでは返却までに時間がかかります。問題用紙に答えをメモしておくと、テストの記憶が残っているうちに復習できるので、誤答してしまった問題についてどうして間違えたのかが分析しやすくなります。

 

また、自己採点で「解答用紙が返却される前に点数を知る」ことは、センター試験では非常に重要になります。センター試験の成績が開示されるのは4月なので、国公立大学を受験する人や私大のセンター試験を利用する人は、センター試験の結果をもとに、どの大学に出願するかなどの計画を立てることになります。自己採点をもとに出願にするには、正確であることが前提になりますから、予備校によってはこの点を考慮し、模試を通して自己採点を練習させているところもあります。

 

センター試験で自己採点を行う時の注意点

正確な自己採点を行うためには、基本をおろそかにしないことが大切です。

 

まず、試験中、問題用紙に答えをメモすることを忘れないようにしましょう。メモ自体はそれほど時間がかかるものではありませんが、解答したうえでメモや見直しをすることを想定して時間配分することが大切です。見直しで間違いに気がついた時は、メモした解答も忘れずに訂正しましょう。

 

自己採点を1回だけで終わらせると、採点ミスや計算ミスが生じる可能性が高くなります。得点の計算を慎重に行うのはもちろんのこと、少なくとも2回以上は採点を行って、正確な点数を把握できるようにしましょう。

 

テストが終わったらすぐに自己採点をすることも大切です。解答は問題用紙にメモすることが前提ですが、メモをし忘れることもあるかもしれません。万が一の時を想定して、比較的記憶が残っているうちに行いましょう。試験直後の自己採点には、効率的に復習できるというメリットもあります。

 

センター試験の自己採点は試験対策の基礎であり、その後の受験計画に影響する重要な作業です。いい加減に行うと、出願する大学の選択ミスなどの重大な問題を招いてしまうかもしれません。大事な準備の1つであることを意識して、丁寧な自己採点を行いましょう。