受験生におすすめ!魚料理のメリットは?

魚には、勉強の役に立つ栄養素が含まれています。今回はそれらの栄養素の内容や、受験生に大切にしてほしい食事のポイントを紹介します。

 

魚には勉強に役立つ栄養素が豊富

サンマ・マグロ・イワシ・サバ・ブリ・カツオなどの魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)と呼ばれる不飽和脂肪酸が含まれています。

DHAは脳や神経組織の発育に関わっている成分で、脳の神経伝達を活性化して、記憶力や学習能力を良好にする効果があると言われています。

 

また、イワシやサンマ、サバなどの魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)という成分も多く含まれています。

 

DHAとEPAには『血管を詰まりにくくする』『脳の活性化に関与する』といった効果があります。これらは成長期に不足しないように注意することが大切とされ、受験生は積極的に摂取した方が良い栄養素です。

 

小魚に豊富に含まれているカルシウムも、受験生にとって大切な栄養素の1つです。

 

カルシウムは骨や歯をつくるだけではなく、脳や神経の情報伝達をうながす働きがあります。集中力を高めてくれたり、イライラをやわらげるといった効果が期待できます。

 

厚生労働省が公表している『日本人の食事摂取基準(2015年版)』では、15歳から29歳までのカルシウムの推定平均必要量を、男性では650mg/日、女性では550mg/日と定めています。

文部科学省が作成した食品成分データベースに示されている100g中のカルシウムの量は、カタクチイワシの煮干が2,200mg、半乾燥のシラスが520mg、マイワシの丸干しが440mg、サンマの缶詰が280mgとなっていますので参考にしてみてください。

 

健康的な食習慣を大事にしましょう

朝食をとるのは、活動エネルギーが得られたり、血流が良くなったり、たくさん噛むことで脳の活性化をうながしたりと、さまざまな効果が見込める大切なことです。1日のはじめにしっかりと朝食をとり、朝から集中して勉強に取り組みましょう。

 

また、食事では栄養のバランスに気をつけることも大切です。魚にはDHAやEPA、カルシウムのほかに、成長期に必要な成分であるタンパク質も含まれています。食事では炭水化物の多いご飯やパンばかりではなく、魚やビタミンの多い野菜を適度に食べる習慣もつけましょう。

 

このように、魚には脳の活性化や体の成長に必要な成分が豊富に含まれています。受験生は積極的に魚を食べる習慣をつけて、食事の面からも効率アップをはかりましょう。

 

ただし、魚を食べることだけが食習慣の大切なポイントというわけではありません。栄養バランスの整った食事を朝からしっかりとって、体調管理に気をつけましょう。