男子に人気の職業、プログラマーになるための方法は?

ソニー生命保険株式会社が中高生1,000名(中学生200名・高校生800名)を対象に「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」というインターネットリサーチを行いました。

質問項目の1つである「将来なりたい職業」の男子の回答では、中学生・高校生共に、「ITエンジニア・プログラマー」が最も高い割合を示しました(中学生24.0%・高校生20.8%)。

プログラマーは人気があるだけではなく、社会的なニーズが高い職業です。ここではプログラマーとはどんな職業か、どんな進路を選ぶと良いかなど、これからプログラマーを目指す人にとって大切な情報をお伝えします。

 

コンピューターを動かすためには欠かせないプログラマー

プログラマーはシステムエンジニアが設計したシステムにしたがい、C言語やJavaといったプログラミング言語を使って、コンピューターの動作に必要なプログラムを作成する人です。作成するプログラムは数日でできる簡単なものから、大人数で何年もかけて作成する大規模なものまで、多岐にわたります。勤務先として、コンピューターメーカーやソフトウェア開発会社、情報処理サービス会社、企業のシステム部門に官公庁、研究機関などがあります。

 

現代社会ではコンピューターが広く普及しており、コンピューターのシステム開発で重要な役割を担うプログラマーのニーズは高まっています。また、IT業界ではつねに人材が不足しており、プログラマーを募集する企業も多いため、比較的就職しやすい職種と言えます。ただし近年は、安くシステム開発を行える中国やインドに開発現場が移る傾向が強くなっています。

 

プログラマーはモニターに向かってプログラムを作成する仕事なので、長時間のデスクワークに対応できる根気強さと集中力が求められます。また、物事を論理的に捉える思考力や、他のプログラマーと協力して大規模なプログラムを作成するための協調性、システムエンジニアと相談しながら作業を進める社交性などを備えた人がプログラマーに向いていると言えるでしょう。

 

プログラマー就職に有利な進路や資格は?

プログラマーには専門分野に応じた知識が求められます。そのため、理工系や情報処理系の学部・学科でコンピューターに関連する分野(情報工学や通信工学、情報学など)を学んでおくと、大手の企業に入社しやすいなど、就職で有利になります。とは言え、企業の中には社内研修制度が充実しているところも多く、入社後に必要な知識が学べるので、必ずしも上記のような進路を歩まないといけないわけではありません。文系学部出身で活躍しているプログラマーもたくさんいます。

 

プログラマーになるために取得していなければいけない資格はありませんが、経済産業省認定の基本情報技術者の資格を持っていると、一定のスキルがあることを証明できます。

 

このように、プログラマーになるためには絶対必要な進路や資格はありません。しかし今回紹介した分野が学べる学部や学科に進むと、就職面で有利になり、スムーズに仕事に適応できる可能性が高いというメリットがあります。プログラマーになることを目標にしている人は、その点を参考にして今後の進路を選びましょう。