中高生の多くが活用。調査でわかったSNS利用の実態は?

朝日学生新聞社は、勉強ノートまとめアプリ「Clear」などのサービスを行っているアルクテラス株式会社と協力し、SNSの活用状況について調査を行いました。Clearのユーザーを対象に、SNSを勉強に利用した際の効果を尋ねたところ、多くの中高生が効果の高さを実感していると回答しました。

 

最近ではTwitterやLINE、InstagramなどのSNSの普及により、これらを勉強に利用する中高生が増えています。今回はこの調査の内容を紹介し、中高生がSNSをどう利用しているかをお伝えします。

 

90%近くの中高生がSNSは「役に立つ」と回答

この調査では、2017年の6月18日から26日までの期間、Clearを利用している中高生らを対象にインターネット調査を行い1,328人から有効回答を得ました。中高生の比率は中学生が42%で高校生が56%、男女比は男性が23%で女性が76%でした。

 

「SNSは勉強に役立っているか」という質問に対して「とても役立っている」と回答した人の割合は37%、「まあまあ役立っている」と回答した人の割合は52%でした。調査対象がClearのユーザーなので、SNSを勉強に活用する傾向が強いのは当然ですが、90%近くの利用者が勉強に役立っていると回答したことは、SNSが有効なことを示す結果と言えるでしょう。

 

この調査では、使っているSNSも質問しています(複数回答可)。その結果、Twitterと回答した人の割合は41%、Google+が30%、LINE Qが24%、Instagramが15%、Facebookが3%、その他(Clearなどの勉強アプリ、YouTubeなどの動画サイト、Yahoo!知恵袋など)が28%でした。

 

SNSの活用方法は?

SNSの活用方法として最も回答が多かったのは、「勉強方法などの情報収集のために使う」というものでした。現在はTwitterやInstagramに「勉強垢」と呼ばれる勉強専用のアカウントがあり、多くの学生が勉強した内容を公開したり、勉強や受験の相談などに利用しています。今回の調査でも、SNSを最もよく使う方法について質問したところ、「勉強専用アカウントを持って投稿している」と回答した人の割合は11%、「勉強専用アカウントをフォローして閲覧している」と回答した人の割合は19%を占めていました。

 

これらの回答のほかにも「質問機能を使ってわからないことなどを質問している」と回答した人の割合は31%、「自分の勉強した記録を残している」と回答した人の割合は30%でした。この結果から、勉強内容を記録し、たくさんの人に質問できることが、多くの中高生が実感するSNSのメリットであることがわかります。

 

勉強にSNSを活用する目的には、「モチベーションを上げたい」と回答した人や「志望校が同じ仲間を持ちたい」と回答した人の割合も高く、SNSはさまざまな形で使われていることがわかります。熱中しすぎないように注意することも大事ですが、SNSの機能を上手に取り入れると、受験勉強をサポートするツールとして役立てることができるでしょう。