小論文における時事対策のポイントは?

推薦入試やAO入試などで課題となる小論文では、時事に関する話題について出題される場合があります。小論文の対策が必要な受験生でも、他の勉強に気をとられ、時事に関心を寄せる余裕がない人は多いと思います。時事対策の大切さや効果的な方法を知り、試験本番で良い結果が出せるように備えましょう。

 

時事は小論文の重要テーマ

推薦入試やAO入試で出題される小論文の形式としては、あるテーマについて自分の考えを述べるものと、提示された文章や資料について意見を求められるものの2つが多くを占めています。出題される内容は大まかに、受験する学科と関連する分野についてのもの、社会的なテーマに関するもの、解答者自身に関するもの、そして教科に関する(学力を問う)ものといったタイプに分類できます。時事問題はこれらの中で「社会的なテーマに関するもの」に該当しますが、「学科と関連する分野」でもその分野で時事的な話題があれば、出題されることがあります。つまり時事は小論文問題で取り上げられる傾向が高く、受験生にとって大事な要素なのです。

 

ニュースに触れて時事問題に備えましょう

時事問題に備えるには、日頃からニュースに触れる習慣を持つことが大切です。特に新聞は記事内容が小論文として出題されるケースが多く、新聞を読んでいると時事に強くなります。

朝日新聞は公式ウェブサイトの中で、2017年度入試において朝日新聞の563記事が小論文などの問題で(239大学・483問題)取り上げられたことを紹介しています。サイト上では、出題された大学の学部学科と記事の内容が閲覧できるので、自分の志望校では出題されているか、志望する分野でどのような記事が扱われているかを確認しておくと、注目すべき記事の傾向をつかむ上で参考になります。

 

時間に余裕がない場合は、インターネットのニュースで時事に触れるのも有効といわれています。インターネットはキーワードからテーマを絞れたり、ちょっとした時間でもすぐ調べられるというメリットがあります。ただしインターネットでニュースを調べる場合は、有名な新聞社のウェブサイトなど、信頼できるサイトで情報を収集しましょう。テレビのニュースも日々の重要な出来事を伝えるので、時事の把握に役立ちます。最初の時間では大きなニュースを報じるので、特に注目しましょう。

 

時事対策を受験勉強と並行して行うのは簡単ではありませんが、小論文で高評価を得るための大切な作業です。ちょっとした時間を活用して、新聞に目を通したり、インターネットやテレビのニュースに注目しましょう。時事に触れる習慣がつくとスムーズに情報が吸収できるようになり、社会的なテーマに関する問題に対応しやすくなります。