受験生に知ってほしい、勉強と睡眠の関係

入試の本番が近づいてくると、眠る時間を削ってでも勉強をしようとする受験生がたくさんいます。

 

確かに、少しでも多くのことを覚えたい受験生にとっては、眠る時間があったら勉強したいと思うのは、自然な気持ちだといえるでしょう。それだけ真剣な思いで勉強に打ち込むのは、受験生として大切な姿勢でもあります。

 

しかし、眠る時間を削るのは、受験生にとっては注意しなければいけない方法であることも覚えておいてください。あまりにも無茶をすると、苦労して勉強をした意味がなくなってしまう可能性があります。

 

効率よく受験勉強を進めるためには、適度な睡眠をとることも大切です。受験生にとって最適な睡眠の内容について、理解しておきましょう。

 

受験生は、最低でも6時間の睡眠を!

日中は学校で勉強して、夕方以降には塾や予備校に行き、家に帰ったら夜遅くまで家で勉強……と、とにかく勉強に時間をついやすことが、受験生にとって理想的なスケジュールのように思っているかもしれません。

 

その姿勢は「努力をしている」という点では素晴らしいのですが、長期戦である受験では、体に負担をかけるような勉強はおすすめできません。

 

特に睡眠の場合は、脳の働きにも大きく関係しています。睡眠はただ体の疲れをとるだけではなく、記憶の整理をする時間でもあるのです。

 

睡眠が充分ではないと、記憶の整理が充分にできずに、せっかく勉強したことが脳に定着しないおそれがあります。つまり、眠る時間を削って勉強するのは、とても効率の悪い方法なのです。

 

もちろん、睡眠不足によって生じる問題は記憶だけではありません。

 

睡眠不足は、免疫力の低下も引き起こします。「追い込みの時期だから」と試験間際になっても寝不足の習慣を続けていると、肝心なタイミングで風邪や感染症にかかってしまい、本番で実力を発揮できなくなってしまう可能性もあるのです。

 

人によって差はあるものの、受験生くらいの年齢の人にとって理想的な睡眠時間は7時間と考えられています。少なくとも、6時間は睡眠をとるようにしましょう。

 

質の高い睡眠をとるためのコツは?

体調を整え、効率の良い勉強を続けるためには、睡眠の「質」を意識することも大切です。

 

睡眠の質が悪いと、たとえ長時間眠ったとしても、前日に学んだことを覚えられていない可能性があります。

 

眠る1時間ほど前からリラックスしていると、睡眠の質を高めることができます。簡単な方法としては、ゆっくりとお風呂に入って体を温めるのがおすすめです。

 

勉強の途中でコーヒーを飲む受験生もいますが、遅い時間にカフェインを摂取すると、寝つきが悪くなってしまいます。質の良い睡眠をとるために、夕食後にはカフェインを含んだコーヒーやお茶は控えるようにしましょう。

 

長丁場である受験に勝つためには、効率良く勉強を続けられるようにコンディションを整えることも大切です。特に睡眠は、勉強を続ける上でとても大切な要素であることを覚えておきましょう。

 

勉強優先だからといって無茶をしすぎず、適度な睡眠を確保しつつ受験勉強を続けることを心がけてください。