体調管理も大事な受験対策

寒くて空気が乾燥する受験シーズンは風邪をひく可能性が高くなりますが、体調管理も大切な受験対策です。特にインフルエンザは学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」が出席停止の期間に定められており、学校や塾を休まないといけません。

 

冬場の体調管理を徹底し、予期しない形で受験勉強が遅れないよう備えましょう。

 

体調管理につながる基本的な対策

マスクの着用は基本的な予防法ですが、外のウイルスが身体に入るのを防ぐ有効な方法です。また、口や鼻の湿度が保たれたり、身体を温められるのも、マスクのメリットです。日本衛生材料工業連合会が発行している日衛連NEWSで紹介された研究データによれば、マスクを着用すると子供のインフルエンザ発症率が5分の1にまで下がるといいます。少しでもウイルスの侵入を減らすように、受験生本人だけではなく、家族もマスクの着用を心がけましょう。もしも自分が風邪やインフルエンザに感染した時は、周りの人にうつさないようにマスクを着用するのがマナーです。

 

ウイルスは低温かつ乾燥した環境で繁殖します。マスクをつけて呼吸器を保湿するだけでなく、部屋に加湿器を置くなどして、病気の予防に有効な湿度を保ちましょう。インフルエンザへの感染を予防するには、相対湿度(その空気が含みうる最大の水分量に対する、実際に含まれている水分量の割合)を40%以上にすることが重要です。エアコンなどで適切な温度を保つのも大切ですが、温度が上昇すると相対湿度が下がるので、適度な湿度を保つよう注意しましょう。

 

生活習慣への配慮も重要

1日3食の規則正しい食事は、良好な体調を維持する大事な生活習慣です。それぞれの食事は簡単に済ませるのではなく、ビタミンやたんぱく質などの栄養バランスが整った食事や、ショウガやネギといった身体を温める食品を積極的にとりましょう。

 

質の高い睡眠も、身体を健康に保つ大切な習慣です。質の悪化による睡眠不足は集中力の低下を引き起こすので、受験勉強の効率を下げてしまうことになります。全国健康保険協会の公式ウェブサイトでは、快眠を誘う生活習慣のポイントとして「1日3食の食事を規則正しくとる」「寝る時間と起きる時間を毎日一定にする」「朝、目覚めたらカーテンを開けて自然光を浴びる」「就寝前はコーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲食物は控える」「就寝前はPC、タブレット端末、スマートフォンなどの画面を長時間見ない」などの対策をあげています。

 

受験生自身や周りの人はこうした点に配慮して、風邪やインフルエンザなどの病気に備えることが大切です。体調を整えて、大事な時期を乗り切りましょう。