就職率の高さで注目。女子大のメリットとは?

ここ数年、女子学生の進学先として女子大学が注目されつつあります。その理由の1つに、女子大には実就職率が高い学校が多く、就職面で魅力を感じる受験生が多いことが挙げられます。

 

どうして女子大は、就職に有利と考えられているのでしょうか。今回はこのテーマを中心に、近年の女子大の特長をお伝えします。

 

マナー教育や資格取得を推奨する教育方針が高評価につながる

最初に挙げる女子大の特長は、共学の大学に比べて、マナー教育に力を入れる傾向が強いことです。女子大のなかには教職員や学生同士はもちろん、来客や守衛にもあいさつをするように定めている大学もあり、マナーやコミュニケーションを大切にするというイメージが浸透しています。こうした点を重視している女子大は社会人として基本的な素質が養われている印象があるため、多くの企業が信頼を寄せていると考えられています。

 

就職に有効な資格が取得できる学部が多いのも、女子大の長所といわれています。女子大には栄養や看護、家政学など、特に社会で必要とされている学部を設けている学校が多く、それらの学部は資格の取得にも力を入れる傾向があります。たくさんの学生が資格を取得していることが、就職率の高さにつながっています。

 

就職へのサポートが厚い大学が多い

多くの女子大では、学生が前向きに就職活動を行えるように、キャリア教育を積極的に行っています。一般教養科目にキャリア教育に関する単位を導入したり、先輩との交流を通して社会人となる意識を高めたりと、さまざまな形で自身のライフプランに対する意識形成をうながします。女性と男性では働き方で異なる点が今でも多く、女性が社会に出てからのキャリアについて深く学べるのも、女子大の強みです。なかには、就職に関するイベントやセミナーへの参加を積極的にうながし、学生のさらなる意識の向上をはかっている大学もあります。

 

このように、キャリアの育成に力を入れている女子大では、就職活動のサポートにも万全の体制を整えています。キャリア支援課や教務課、カウンセリングセンターなどが連携して、学生が希望する就職を実現できるように多方面から支援しています。また、学生数が少ない学校が多く、教職員の目が届きやすいことも、女子大のメリットといわれています。こうした体制が学生の成長を支え、その成果が就職にも反映されていると考えられています。

 

今回お伝えした特長のなかには共学の大学でも実践されているものもあり、必ずしも女子大の方が就職面で有利というわけではありません。ですが、女子大は就職に直接つながる教育が多いことを知ることで、大学の選択肢が広がるかもしれません。進路に女子大を検討している場合は、カリキュラムや就職のサポートに注目して、自分の可能性を引き出せそうな学校を選びましょう。