早めの準備が必要。AO入試の注意点とは?

AO入試は、大学入試の1つの形として定着しています。文部科学省が公表する「平成29年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によれば、平成29年度のAO入試入学者の割合は国立・公立・私立の合計で9.1%を占めています。高校3年生になってAO入試の受験を検討する人もいますが、AO入試のスケジュールは推薦入試や一般入試よりも早いケースが一般的なので、早めに志望校を決めましょう。

 

AO入試の一般的なスケジュール

推薦入試は学校によって異なりますが一般的に11月に出願があり、年内に選考が行われ、合否が決まります。AO入試の一般的なスケジュールはそれよりも早く、8月から10月にかけてエントリーや出願が行われ、年内に選考と合否判定が行われます。ただし、2年生の2月、3月からエントリーを行う学校があったり、センター試験の点数が選考に影響する場合に合格発表が翌年1月以降になったりするなど、全体的なスケジュールは大学によって違います。AO入試で合格する可能性を高めるには、早い段階で志望校を決め、入試のスケジュールをつかんでおくことが大切です。

 

AO入試は早めの対策が重要

AO入試の選抜方法は大学によって違いますが、多くの大学は小論文やレポート、面接などの評価を重視します。そのため、AO入試で合格するためにはエントリーや出願などの準備のほかに、これらの試験の対策を行う必要があります。特に小論文やレポートは上達するまでに時間がかかる場合が多いので、早くから対策を始めましょう。

 

AO入試では、志望理由も重要な評価の対象です。そのため、まずは志望校を深く理解した上で、自分がその学校を選んだ理由を的確に伝えられるように準備することが大切です。早いうちに資料請求をしたり、説明会やオープンキャンパスに参加したりするなど、積極的に情報収集を行いましょう。公式ウェブサイトやパンフレットの情報にも目を通し、自分がどのような点に興味を持ったのか、入学後はどのような経験を積み、それをどう将来に活かしたいと考えているのかを明確にしましょう。大学が求める学生像に当てはまるかどうかも合否に影響するので、その点を意識して自分の志望理由に結びつけましょう。

 

AO入試は志望校に合格するチャンスを増やし、一般入試よりも早く合否がわかる学校が多いというメリットがありますが、この試験ならではの対策が必要な上に、早期に具体的なスケジュールを立てることが大切です。AO入試の受験を検討する人は、先生に協力してもらい、早め早めの行動を心がけましょう。