大学生に人気の総合商社。その仕事内容とは?

ダイヤモンド・ヒューマンリソースが公表した「速報!!大学生が選んだ就職先人気企業ランキング2018」の中で、文系・理系で男女それぞれの人気企業のランキングが紹介されました。その結果、三井物産(文系男子1位・理系男子2位・文系女子2位・理系女子2位)、三菱商事(文系男子2位・理系男子1位・文系女子5位・理系女子5位)、伊藤忠商事(文系男子3位・理系男子3位・文系女子3位・理系女子4位)などの総合商社が上位を占めました。就活生に人気が高い総合商社ですが、どのような業務を行うのか、求められるスキルは何かなど、将来の就職活動に備えて、基本的な内容を押さえておきましょう。

 

世界規模で幅広い事業を手がける総合商社

「商社」とは、ごく簡単に言えば、いわゆる卸売業を営む会社を指します。取引するジャンルが決まっている商社が専門商社、または普通の商社と呼ばれるのに対し、総合商社は特定のジャンルに限定せず、幅広く取引を行います。

 

例えば、先述の調査で高い順位を示した三井物産は、「金属」「機械・インフラ」「化学品」「エネルギー」「生活産業」「次世代・機能推進」などの事業分野で16の営業本部を持ち、それぞれ「米州」「欧州・中東・アフリカ」「アジア・大洋州」の三極体制でグローバルに事業を展開しています。三菱商事も国内と海外約90ヶ国に200以上の拠点を持ち、「地球環境・インフラ事業」「新産業金融事業」「エネルギー事業」「金属」「機械」「化学品」「生活産業」の7グループ体制で幅広く事業を展開しています。

 

ただし日本の大手総合商社は7社と言われます。既に挙げた3社以外には、住友商事、豊田通商、丸紅、双日があります。

 

総合商社の就職に備えて意識するポイントは?

総合商社に就職するにあたって、特に必要な条件や資格はありません。しかし海外業務に就くことや、外国人とのコミュニケーションの機会が多いため、英語のスキルは欠かせません。総合商社で働く人の多くがTOEICで高いスコアを出している、留学経験があるなど、高い英語力を持っています。また、総合商社の仕事は非常に忙しいため、体力も求められます。他にも、総合商社では大きな仕事を扱うこともあるので、プレッシャーに負けない気力も大切だと言われています。

 

ランキングにも示されているように、総合商社は競争が激しい業界です。内定をもらうには、積極的な業界研究やOB訪問を重ねた上で、企業が魅力を感じる志望理由を伝え、自己PRを行うことが大切です。総合商社に興味がある人は早くから準備をして、本格的な就職活動に備えましょう。