QS世界大学ランキングが公開。日本の大学の位置付けは?

英国の世界的な大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ(以下QS)が、2018年6月7日に2019年版の世界大学ランキングを公表しました。このランキングは2004年から毎年発表され、現在では85カ国の上位大学1,000校をランク付けしています。中には日本国内の大学もランクインしており、今年のランキングならではの動きもみられました。

 

今回はこのQS世界大学ランキングの概要と、今年の上位大学を紹介します。さらに上位にランクインした国内大学の順位と、今年のランキングにみられた特徴をお伝えします。

 

世界の上位校がわかるQS世界大学ランキング

QS世界大学ランキングは、学術的な評価と雇用企業の評価、教員と学生の割合、教員1人あたりの論文の引用数、留学生の数、外国人の教員の数という6つの項目で評価されています。2019年版のランキングで上位10校にランクインしたのは、次の大学です。

 

1位 マサチューセッツ工科大学

2位 スタンフォード大学

3位 ハーバード大学

4位 カリフォルニア工科大学(カルテック)

5位 オックスフォード大学

6位 ケンブリッジ大学

7位 ETHチューリッヒ(スイス連邦工科大学)

8位 インペリアル・カレッジ・ロンドン

9位 シカゴ大学

10位 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)

 

2019年版の世界ランキングの特徴として、上位6位までが米国と英国の大学で占められていることや、マサチューセッツ工科大学が7年連続で世界1位となったことが挙げられます。

 

国内大学のランキングにみられた特徴とは

日本の大学をみてみましょう。200位内に、以下の大学がランクインしています。

 

23位 東京大学

35位 京都大学

58位 東京工業大学

67位 大阪大学

77位 東北大学

111位 名古屋大学

126位 九州大学

128位 北海道大学

198位 慶應義塾大学

 

2019年版の国内大学のランキングでは、もっとも高い順位を示した東京大学が去年の28位から23位に上昇しました。これは過去10年間のランキングで最高の順位です。評価項目にみると、学術的な評価で7位、雇用企業の評価で13位と、より高い順位を示した項目もあります。京都工芸繊維大学が1,000位内に新たにランクインしたことも、2019年版のランキングの特徴です。

 

QS世界大学ランキングのサイトには、1,000位以内にランクインした大学の評価が掲載されています。文章は英語で、下の方の順位は801位から1,000位の間、751位から800位の間といった形で大まかに示されていますが、評価されている項目などが掲載されているので、志望校の評価や国際的な位置付けを知る上で参考にしてみてください。