教育力に着目した「THE 世界大学ランキング日本版2018」が公開

「世界大学ランキング」で権威のある英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(以下、THE)は、ベネッセグループを事業パートナーに「THE 世界ランキング大学日本版」を作成しています。2018年3月に、「THE世界大学ランキング日本版2018」が公開されました。この中でどのような大学が評価され、ランキング入りしたか、みてみましょう。

 

THE世界大学ランキング日本版の特徴とは

THEは世界大学ランキングのほかに、日本版ランキングやアジア大学ランキングなどの様々な大学ランキングを発表しています。世界版ランキングが大学院の研究力を重視してランク付けを行っているのに対し、日本版ランキングは学部の教育力を重視しており、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4つの分野と13項目の指標で構成されています。

 

日本版のランキングは総合ランキングと分野別、エリア別に作成され、258校(国公立大学116校・私立大学142校)がランクインしました。

 

THE世界大学ランキング日本版2018の分野別の上位校は?

各分野の上位3位をみてみましょう。

 

「教育リソース」の分野は「学生一人あたりの賃金」「学生一人あたりの教員比率」「教員一人あたりの論文数」「大学合格者の学力」「教員一人あたりの競争的資金獲得数」の5項目で構成されています。上位3位は以下の通りでした。

 

1位 東京大学

2位 京都大学

3位 東北大学

 

「教育充実度」は「高校教員の評判調査:グローバル人材育成の重視」「高校教員の評判調査:入学後の能力伸長」の2項目で構成されています。この分野の上位は3位タイも含めて、次の4校でした。

 

1位 国際教養大学

2位 東京大学

3位タイ 京都大学

3位タイ 東北大学

 

「教育成果」は「企業人事の評判調査」「研究者の評判調査」の2項目で構成されています。上位3位は次の3校でした。

 

1位 東京大学

2位 京都大学

3位 九州大学

 

「国際性」は「外国人学生比率」「外国人教員比率」「日本人学生の留学比率」「外国語で行われている講座の比率」の4項目で構成されています。後半の2つの項目は、THE世界ランキング日本版2018で新たに追加された指標です。この分野では、次の3校が上位にランクインしました。

 

1位 国際教養大学

2位 立命館アジア太平洋大学

3位 国際基督教大学

 

これら4分野を総合した国公立と私立のランキングでは、それぞれ次の10校がランクインしました。

 

国公立のトップ10校

1位 京都大学

2位 東京大学

3位 東北大学

4位 東京工業大学

5位 九州大学

6位 北海道大学

7位 名古屋大学

8位 大阪大学

9位 筑波大学

10位 国際教養大学

 

私立のトップ10校

1位 慶應義塾大学

2位 早稲田大学

3位 上智大学

4位 国際基督教大学

5位 立命館アジア太平洋大学

6位 立命館大学

7位 立教大学

8位 同志社大学

9位 東京理科大学

10位 関西学院大学

 

THE世界大学ランキングの公式ウェブサイトには、総合ランキングと各分野別ランキングで150位までの学校が紹介されています。教育や国際性に力を入れている大学を知る参考にしてみてはいかがでしょうか。