定員増加が予定されている私立大学、文部科学省が公開

文部科学省が7月12日に「平成31年度からの私立大学等の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧」という資料を公表しました。この資料には4月から6月末までに入学定員の変更を申請した私立大学の学部が掲載されており、4月に公表された、3月末までに申請を行った学校の資料とあわせると、平成31年度に入学定員が変更される予定の私立大学の学部を確認できます。ここでは平成31年度の大学受験の関連情報として、この資料に記載されている入学定員の増加を申請した大学の一例を紹介します。

 

私立大学の入学定員の数は昨年よりも増加傾向

文部科学省が公表した「平成31年度からの私立大学等の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧」には、私立大学で入学定員の増減を申請した学部、平成30年度の入学定員、平成31年度の入学定員の数などが掲載されています。3月末までに申請した大学と6月末までに申請を行った大学の合計は26校でした。認可申請に伴う入学定員の増減の合計は1,592人で、私立大学の入学定員の数は昨年よりも増加傾向にあることが示されました。この資料には、私立の短期大学の認可申請も掲載されています。申請を行った短期大学は昭和学院短期大学の1校のみで、人間生活学科 こども発達専攻の入学定員を60人から80人に増加しました。

 

定員増加が予定されている大学・学部の例

公表された資料からは、学部や学科を開設するために入学定員の増加を申請している大学が確認できます。例えば、中央大学は平成31年度から国際経営学部国際経営学科を開設するため、入学定員300人増を申請しています。青山学院大学も平成31年度からコミュニティ人間科学部コミュニティ人間科学科を開設するため、240人の入学定員増加を申請しています。

 

学部再編などの理由で、定員の増加と減少を同時に申請している大学もあります。その1つである京都産業大学経営学部では、経営学科、ソーシャル・マネジメント学科、会計ファイナンス学科の3学科の廃止に伴い、610人の入学定員の減少を申請しています。しかし、この廃止は従来の3学科体制からマネジメント学科の1学科体制に再編するためで、マネジメント学科の入学定員として670人の入学定員増加を同時に申請しています。ほかにも、順天堂大学では、国際教養学部国際教養学科は120人から240人への大幅な入学定員増加を申請しています。

 

資料が示すように、大学によっては平成31年度から学部の入学定員を変更したり、新しい学部や学科を設けるなどの変更を進めています。志望校を決める際は今回の資料や大学の公式ウェブサイトの情報を参考にするなどして、入学定員に関わる変更がないかどうかを確認しましょう。